日銀がマイナス金利政策を解除しました。今日はこの話題で持ちきりです。

 

経済ニュースでは、マイナス金利解除の背景を掘り下げ、春闘による予想外の賃上げ実現を取り上げていますし、情報バラエティーでは、住宅ローン金利の上昇に関する話題を取り上げています。

 

マーケットは、株高と円安で反応しました。ドル円は日銀が利上げに踏み切ったにも関わらず150円台で推移しています。

 

日銀がゼロ金利解除後も緩和状態を続けるという強いメッセージを出したこと、日米の実質金利差が縮まらないこと、名目でも大きくは金利差が縮小しないことなどから、日銀がゼロ金利を解除しても、円を売る圧力は弱まらないようですね。

 

マイナス金利解除という既定路線の行動でも、一般の人にはデフレからの脱却を象徴する出来事に思えて、株価は上昇しています。

 

株も為替も「噂で買ってニュースで売る」のごとく、いつかやると言われていたマイナス金利解除が、実際に行われたことで、安心して株を買い、それまでの円買いポジションの利益確定に動いたのだと思います。

 

ゼロ金利解除は単なるイベントであって、いつかは実施されるであろうことでしたから、特段大騒ぎすることでもなさそうですね。

 

政策金利の転換とありますが、マイナス状態がゼロに戻るだけで、これまであまり実施してこなかったETF買いをやめても、さほど影響はないでしょうし、YCCに関しても、長期金利jの上昇状況を見ながら国債買い入れは続けるのですから、ほとんど“現状変化なし”という感じではないでしょうか。

 

それがマーケットの反応だと思います。

 

いずれはやめなければならない政策です。

「マイナス金利政策」なんて異常だったのです。

 

今後の日銀政策のほうが重要で、このあとの米英中央銀行のメッセージのほうが重要なのかもしれませんね...