株式市場や債券市場の参加者は「投資家」と呼ばれる人たちが中心になっていますが、為替市場の参加者は、投資家だけではありません。

 

投資家以外の人もたくさん、為替市場には参加しています。

例えば貿易関係者や海外旅行に行く人も、為替市場の参加者になります。

 

株式市場や債券市場には、オープン時間とクローズド時間があります。時間外取引なんてものがありますよね。

 

為替市場では、月曜日の朝、オセアニア市場が開いてから、金曜日の夜(日本時間では土曜日の早朝)のニューヨーク市場が閉まるまで、ずっとマーケットは開いています。

 

24時間営業ですね。

 

円安とか円高とかの表現がありますが、あれは「円」から見たポジションを説明しているもので、正確には“どの通貨に対してか”を明らかにする必要があります。

 

特に注釈がなく「円高、円安」と表現される場合は、大方の場合“対ドル”ということになります。

 

“対ユーロで円安”とか、“対トルコリラで円高”とか、対ドル以外の通貨は、何に対しての円のポジションかを明確にすることになります。

 

対ドルで円安でも、対ユーロで円高になることも、よくあります。

 

国際為替相場での取引が多い通貨を、一般に主要通貨(Major Currency)と呼びます。具体的には、米ドル、ユーロ、円、ポンド、スイスフランなどです。

 

今の日本円は、この全ての主要通貨に対して最弱通過、つまり全ての通貨に対して円安という状態になっています。

 

みなさんが想像する以上に、かなり深刻ですね。

 

為替取引は「相対取引」といって必ず取引相手が必要です。“ゼロサム”と言いますが、必ずどちらかの通貨が強ければ、もう片方の通貨は弱くなります。

 

一つの50人の集団があったとします。

 

株式投資の場合、50人が全員がある株が儲かると思って買っていたら、50人全員が儲かることはありえますが、為替取引の場合、例えばドル円レートで、25人がドルを売って円を買い、もう25人がドルを買って円を売っていたら、儲かるのはどちらかの25人だけになります。

 

柄の価値、強いか弱いかは、その通貨を発行している国の経済力によって決まります。強い経済の国の通貨は、必ず高くなります。

 

為替取引の鉄則は、経済力が強い国の通貨を買うことです。あくまでも引かうの話ですから、「比べてどちらの経済が強いか」ということで判断します。

 

今の日米だと、明らかに米国景気が底堅く、米経済のほうが日本よりも強いので、日本円から見れば円安になるのです。

 

米国と中国の経済力を比較して考えれば、ドルのほうが“買い”、中国j金みん源は“売り”になりますね。

 

相場は需給...

 

経済力が強い国が発行している通貨は“買われます”から、そこの通貨は“高く”なります。