株式投資の場合の平均利回りは「5%~7%」と言われています。もちろん確実な数字ではなく、個別株投資なら、投資する銘柄によってはこれ以上のパフォーマンスもあれば、ゼロになる銘柄もあるでしょう。

 

指数取引でも同じです。

 

日経平均株価指数に投資したから、利回りが安定するというものではありません。

 

この「5%~7%」という数字で、投資の動機づけをするのは危険です。たしかに銀行預金の預金金利とは比べ物にならない数字ですが「リスク」はありますからね。この数字は“確実”ではないですから、この数字をちらつかせて投資に勧誘するのはいかがなものかと思いますね。

 

セミナーでも、複利効果を説明する際に用いる放物線のグラフありますよね。「3%運用・5%運用・7%運用」と記して右肩上がりに、直線ではなく放物線で上昇を描いているグラフです。

 

あれね、毎年利回り「3・5・9%」で運用できたときのグラフですからね。そんなことは絶対にありえませんからね。

 

ましてやこの数字をもとにキャッシュフロー表を作成するのは、本当にいかがなものかと思いますね。

〇〇万円を、株式投資信託を買って毎年7%で運用すれば、△△年後には✕✕万円になっています...

こういうことを平気で言う人がいますけど、ありえないですからね。

 

投資初心者や経験の浅い人は、毎年確実に7%で運用できるはずがないですからね。

 

実際にプロの投資家は、株式投資等で年間40%の利回りを目指していますから、実は全くありえないことは全然ないのですけどね。

 

最低でもファンドと呼ばれる投資グループは、“最低”でも、年利回り20%を確保するように投資運用しています。

 

しかし投資初心者に近い人が、ましてや投資信託で安定して毎年7%の運用利益を出すことはかなり難しいですし、それをキャッシュフロー表上で計算して「将来は投資で安心」という結論に結びつけるのは、本当に“いかがなものか”と思いますね。

 

株式投資で、毎年7%の利回りを得ることは“可能か不可能か”と言えば「可能です」という返答にはなります。

 

問題は「誰が投資をするか」ですから。

 

こう言われて、年利7%の利回りは取れると言われて、あなたは自分ができると信じますか。年間7%の利回りで将来の資金計画を立てますか。

 

金融機関に言われるがままの投資信託を買って放ったらかしで、マーケットのことも理解しないで、年7%の利回りを取れると、本気でお思いですか...