S&P500は、6営業日ぶりに下げたことで過去最高値はなりませんでしたが、9週連続のプラスとなり、1999年以来となる好調さとなる年初来24%の上昇を記録しました。
この状況を専門家は、来年も好調な年になるという観測から市場参加者の裾野が広い限りは強気なセンチメントがシスを牽引するという見方がある一方で、市場には疲労感があり、値固めが必要ろ言う指摘もあります。
市場関係者のコンセンサスでは、来年は積極的な利下げに転じると見ています。
債券の動きを見ても、その価格は上昇しています。金利は低下しています。
インフレは本当に沈静化したのか...
投資家の間にある“恐怖の源”ですね。景気減速(リセッション)懸念もあります。
今年後半の大きな株価上昇は、来年の利下げを強く織り込んでいるという見方もあります。
インフレ再燃懸念はくすぶっている...
いろんな不安要素はあるものの、投資家の間では「現状維持」の推移を予想しているようですね。
なにせ2023年には、大方の専門家は、米国は景気後退(リセッション)に陥ると予想していましたからね。それがなかったのですから、来年に景気後退(リセッション)は先送りされたのかという懸念が出てくるのもわかります。
急ピッチの上昇の後だと、たとえ景気下落が浅くても株価は大きく急落するという心配もわかります。
それでも今のところは、来年は“現状維持”としているのは、インフレ再燃の可能性を低く見積もっているのでしょう。
来年は選挙がありますからね。
大統領選挙の前年から選挙の年までは大きく株価は上がるというアノマリーもあります。
為替では、ドル指数は年間では約2.7%下落しました。
米利下げ観測を背景に、新型コロナウイルスが流行した2020年後では初めてのマイナス圏で終えました。
日本円が対ドルで、一時140円台をつける場面もありました。結局141円台になりましたが、日米金利差を意識した動きが続いているようです。
原油価格は下落しています。
今年は多くのトレーダーや投機家が大打撃を被ったようです。取引が極めて不安定だったようですね。
金価格は年間で約13%高と3年ぶりの上昇でした。
金は通常、金利と逆相関の関係にあり、金利が低下するほど金は上昇しますが、今年は政策金利を巡る当局の行動に関し、市場の見方に変化が生じたことが価格動向に大きく影響したのでしょう。
コロナという霞が晴れてきて、日米ともに、株式市場は大きく上昇した2023年だったようです。
さて、来年はどうなるのでしょうかね...
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