遺伝情報に基づき患者に応じた治療を推進することや、差別の防止などを掲る「ゲノム医療法」が、参議院本会議で賛成多数で可決・成立しました。

今国会での話です。
誰も知らないですよね。

ゲノム医療は、個人によって異なる遺伝情報を詳しく解析することで病気の診断や患者に最適な治療法や薬の選択を行う医療で、特にがんや難病などについて研究や治療への応用が進んでいます。

ゲノム医療法は超党派の議員連盟が取りまとめたもので、遺伝情報によって病気のなりやすさなどが分かることで、保険の加入や雇用、結婚などで差別や不利益な取り扱いにつながるおそれがあると懸念されています。

病気のリスクがわかるというところに、差別が生まれそうだという指摘です。
場合によっては、このような情報が取引されかねないという問題もあります。

それだけ、医師等関係者並びに取り扱う人たちのモラルが強く求められます。

医療保険の加入や就職、結婚などで差別や不利益を受けることにつながるのではないか...

がん患者などを対象にした意識調査では、40%余りの人が懸念を示したほか、別の調査では3%余りの人が実際に遺伝情報による差別的な扱いを受けたことがあると答えています。

東京大学医科学研究所の武藤香織教授らは、遺伝情報に基づく差別などの法規制について20代から60代のおよそ5000人を対象に行った意識調査の結果を6月8日に公表しました。

それによりますと、3.3%の人が何らかの遺伝情報による差別的な扱いを受けたことがあると回答しています。

こんな法案が、ゲノム医療法は6月9日の参議院本会議で賛成多数で可決・成立していました。

今国会の異常さが目立つのですが、こういうことはほとんど取り上げられないでいます。

それにしても、国会はひどかったなぁ~