投資対象は株式市場が良いのか為替市場が良いのか、商品市場が良いのかというのは、どう考えればよいのでしょうかねぇ。
答えは明快で「それは投資環境によります...」
今の経済状況やマーケット市況を総合的に考えて、より効率的な投資対象を選ぶというのが、まあ元も子もない答えになっています。
そう言われると“グの音も出ない”ですけどね。
反論のしようがありませんね。
その「効率的市場」を選別するのには、ある程度のマーケット知識が必要になってきます。
また、投資対象の市場ごとでのポジションどりや利益確定、資金投入額のルールなどが異なります。それらを投資の前に理解しておくことが、必要になります。
どこに投資したら良いかという市場選別は、単純ではないにせよ、大原則として「投資環境次第」ということを、まずは基本として覚えておきましょう。
しかも「投資環境次第」というのは、自己本位で解釈してはいけません。
好きとか嫌いとか、ややこしいとか難しいという尺度で、投資対象の選別を考えてはいけません。
もし不得手というか、ポジション取りのルールなどをよく理解していない市場が、今の投資環境で「最適」と見られるのであれば、そのときは「休むも相場」で、自分が得意としている市場が投資環境に適するまで、投資を待つのが得策です。
自分がよく理解している市場で投資をするのがよく、そのタイミングは、得意とする市場が(投資をするにおいて)効率的になる経済環境が整うまで待つというのも、積極的な投資と言えます。
投資を“休める”ことは、個人投資家の特権ですからね。
どの市場に投資をしたら良いのか、いつポジションを持てばよいのか、いつ利益確定すればよいのかというのは、決して自分の感情を主語において考えないことです。
マーケットは、自分たちの都合では動いてはくれませんからね。
それで今の環境ですが、株式市場は大荒れで、上がったかと思えば大きく下がったりで、まあ落ち着かない相場の動きになっています。
為替も、ドルが買われたり売られたりで、忙しいことになっています。
米国、EU、英国は利上げ、スイスも利上げ、日本だけは利上げができずにいます。
金価格は上昇していますが、いつまで上がり続けるかはわかりません。
どの市場を投資対象に選んでも、一方向にトレンドが出る状況ではなさそうです。
「様子見」という結論になりそうですが、短期決戦で望むのなら、レンジ相場で拾えるかどうか、その場合も利益確定は速やかに行うのが賢明ですね。
こういうときは、相場に長く居続けるのは禁物ということだけは、理解しました...