新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛が求められるなか、自宅で楽しめる本や映像作品を求めて書店やレンタルビデオ店の利用客が詰めかけている...

 

今までも、外出できない状況のときにはよく見られたことで、それ自体は不思議ではないのですが、今回は人ととの接触を避ける意味での外出自粛ですから、レンタルビデオ店に押し寄せる行為は「いかがなものか」という感覚になるのは否めません。

 

休日になると、「3密」(密閉、密集、密接)状態になる店もあり、感染予防のため、従業員を休ませたり、休業を余儀なくされたりする店舗もあるそうで、大型連休中も客足は途切れることなく続いており、不安のなかでの業務が続いているとあります。

ある書店では、若い男性会社員や高齢者などがレジの前に長い列を作っているようです。

 

連休を控え、実用書や小説などをまとめ買いする客の姿が目立つとありますが、営業時間を普段より3時間短くし、混雑が予想される土日、祝日は臨時休業にするなど、店側が、人との接触を抑えるための行動をとっているようです。

 

それでも売り上げは前年同期よりも1割増えているということだそうです。

学校休校の影響で、児童書や参考書の購入者も増加し、レジ前の行列は続くそうです。

 

名古屋市に本社がある、「ゲオ」約1100店を構える「ゲオホールディングス」の担当者は「肌感覚では4月以降、各地で客足は増えている」と説明しています。

 

全国で約1200店展開する「蔦屋書店」によると3月以降、特に40代女性の来店が多いといい、担当者は「自宅で過ごす子ども向け商品を買い求めているのではないか」と話したとあります。

来店者の増加は感染リスクと隣り合わせとなるので、4月30日現在、TSUTAYAは139店、ゲオは7店舗で休業しているようです。

 

ゲオではさらに、来店をできるだけ抑えるために、旧作の貸出期限を7泊8日から14泊15日に延長したとあります。

 

そこで思うのは、なぜ感染リスクがあると知りながら、電子書籍やネット配信の利用を考えないのかということです。

 

ネット緩急に慣れていないとか、ネットでは見られないものがあるとかの理由が想像されますが、日本では、IT社会と言われながらも、実際にはネット利用は進んでいないことがよくわかりますね。

書店などの客足が途絶えない理由として、作品を手に取って選びたいという客側の思いがあるとも言われています。こんなときに「なんだかなぁ~」という感じはしますけどね。

 

店に並んでいる本を手に取るのは、インターネットではできない楽しみ...て言われてもなぁ~

 

動画配信サービスだと元々興味がある作品ばかり見てしまう。棚を眺めて気になるものを借りるのがレンタル店の醍醐味...て言われてもねぇ~

 

これじゃあ「リモート」文化は、なかなか根付きそうにないのかもしれませんね...