さんまが高い...

 

産地市場での卸売単価は前年比1.7倍の10キロ当たり3160円になっています。

 

豊洲市場(東京・江東)の2019年9~10月の平均卸値は1キロあたり700~1000円と、前年同期(同500円)の2倍に近かったこともありました。

 

サンマが最も売れるのは例年9月上旬ごろですが、2019年秋は1匹600円前後で並ぶ鮮魚店もあったようです。

 

加工原料は通常1キロ70~80円だが、2019年は原料が不足し同300円を超えることもあったようです。

 

全国さんま棒受網漁業協同組合(東京・港)は7日、2019年の全国のサンマ水揚げ量が前年比66%減の4万517トンだったと発表しました。統計開始以来、過去最低となったとのことです。

 

水揚げ金額は43%減の128億522万円で、卸値も前年の2倍になるなど異例の高水準をつけました。

 

サケやスルメイカといった大衆魚も軒並み不漁で、家計や食品メーカーの打撃になるとしています。

 

回遊魚のサンマは公海で成長してから日本近海に夏から秋ごろに来遊するのですが、日本の近海への来遊が減り、不漁につながったのが下人のようです。

 

なぜ、サンマが日本近海に来なくなってのか...

 

冷たい水を好むサンマですが。日本近郊の海水温が上昇していて、その影響で日本近海に来なくなったと指摘されています。

 

さらに、中国や台湾の漁船が公海で操業を活発化させている影響を懸念する声もあるとのことです。

 

サンマの水揚げは2000年から2012年はほぼ20万トンを超える水準で推移していました。

 

2015年以降は低迷、2017年は8万トンを下回りました。

 

唯一、増えているのはマイワシで、2019年の漁獲量は前年比2割増え、サバを抜きトップとなったようです。

 

今後、回復するかどうかは見通せないとのことで、資源回復に向けて日本や中国、台湾などは2019年7月の国際会合で、参加国・地域の2020年の漁獲量に一定の上限を設ける漁獲枠の導入で合意したというのですがね。