トレードと投資は違う...

このことは、単にお金の殖やし方が違うとか、時間軸が長いとか短いとかという話ではありません。多くの人は、トレードと投資を混同して捉えているようです。

 

そのため、投資の思考でトレードと向き合えば失敗します。

 

その前にごくごく基本的なことなのですが、なぜ投資をするのかをよく考えてみましょう。

 

もちろん「お金を殖やすため」というシンプルな答えになるはずです。

 

巷では銀行や郵便局での投資信託販売窓口では「長期投資」や「分散投資」が、リスク軽減のための伝家の宝刀のように扱われています。お金を殖やすことに着目するよりも、リスクを減らすことに重点が置かれているようです。

 

なにより長期投資はリスク軽減の手法ではありません。利益を伸ばすのに長期保有が効果的と判断されたときに用いる手法です。

 

当然投資環境で、長期投資が有効なときとそうでないときがあります。

 

とくにFPは長期投資と分散投資を言っていれば大丈夫というスタンスで投資を語るのが恐ろしいです。

 

投資初心者は、投資における損失や含み損に耐える心構えが無いので、というよりもそういうことは教えてもらっていないので、一旦損失が出たら二度と投資の世界には戻ってきません。塩漬け状態を続けるしかない、いわば「投資難民」となってしまいます。

 

投資商品を売る側が、長期スタンスで投資をする際には含み損に耐えることが必要だと言ったら投資信託は売れませんからね。

 

金融機関は投資信託が売れればそれでいいわけで、投資難民になろうと関係ないですし、FPは長期投資を言っていれば投資難民になろうと「長期だから」という言い訳がたちます。すぐに結果を求めてはいけないと言っておけばよいでしょうからね。

 

かなりディスっていますが、自分もFPであるから、周囲を見ての率直な感想です。

 

さて「トレードと投資は違う」に戻りますが、そのままの表現で語れば

 

トレードは比較的短期投資、価格に価値がある

投資は時間軸は長め、投資対象に価値がある

 

となります。

 

トレードはエントリーした価格が重要で、買いで入ればその後上がることで、売りで入ればその後下がること大事になります。それゆえチャート分析に重きがおかれます。

 

投資は、投資対象の成長性が重要で、投資対象の分析が大事になってきます。成長を見守るので、投資時間軸は長めになるのが一般的です。チャート分析も大事ですが、ファンダメンタルズ分析、今後の投資環境を見極めることも求められます。

 

だから投資対象の成長を待つ感覚でトレードを行うと、必ずと言っていいほど失敗します。FXでまだ上がるだろうとドル売りポジションを持ち続けていると痛い目にあうというものです。

 

トレードでは結果が早いので、損切り・利確を事前に決めることが重要になりますが、投資の場合は「含み損」に耐えることが大事になってきます。「買い」なら買う理由が大事で、その前提(買った理由)が崩れない限り含み損は耐えるという信念を持つことが大事になっています。それだけ「買う」理由探しには慎重に、かつ精度を上げることが大事です。

 

トレードは時間軸が短期なので、結果が出るのが早く、またトレードする技量が試されます。訓練が必要になってきます。それゆえ日々のキャッシュフロー改善にトレードが機能してくれれば助かります。また日々のトレードで収益を積み重ねて資産を構築するというストーリーを描くことができます。

 

投資額が少ないとき、その投資額を大きくして資産を構築するという段階では、トレード手法は適していると思われます。

 

その際には、利益確定はこまめに短めで、トレード対象は分散よりも集中させるのが良いでしょう。

 

ある程度資金が準備でき、資産は構築されれば、今度はお金が利益を生むシステムを構築するのが良いでしょう。それが投資手法です。

 

あらためてトレードと投資は、時間軸の長短だけでなく、役割や機能が違うことを考えてみましょう...