昨日のNY市場は、S&P500とNYダウが上昇し、両指数ともに過去最高値を更新しました。米中貿易摩擦が激化しているという状況下で、なぜ株式市場は上昇してくるのでしょう。投資家はリスクを取ってくるのでしょうか。

 

わからない...

 

多くの市場関係者はこう述べているようですが、どうしても理由を探さなければならない中で、米国による対中関税強化が予想されているほど厳しいものではなかったということを、株価上昇の理由と報じられていますね。

 

また、中国が大半の貿易相手国からの輸入品に課している関税の平均税率を来月にも引き下げることを計画しているとの情報が伝わったことも、株価押上げ要因となっているようです。

 

米国との通商対立が深まる中、消費者の負担緩和を図る狙いがあるとされています。

 

李克強首相は19日、詳細には言及しなかったものの関税をさらに引き下げると表明していたともあります。

 

中国は減速しつつある景気を支えるため国内消費の刺激を図っており7月にも幅広い消費財の関税を引き下げました。今回の関税引き下げ計画は、中国が表明している輸入拡大方針にも合致していると見られ、ピーターソン国際経済研究所(ワシントン)の中国専門家、ニコラス・ラーディー氏は「市場開放という中国の長期戦略に沿った動きだ」と述べたとブルーンバーグ記事にはあります。

 

人民元安も輸出には厳しくなるので、人民元安を歓迎するつもりはないとの中国側からのコメントも出ています。

 

これらのことで、マーケットは上昇しているのでしゅおか。理由探しの一環と思うべきですかね。

 

また金(GOLD)の第一人者で、世界のヘッジファンド事情に詳しい豊島逸夫氏は、自信のツイッターで

 

「上海株が売られると、(対中関税引き上げを年内は10%に抑えて交渉余地残すなど)トランプは対中姿勢を軟化させる。」と指摘し、株価をトランプ政権のスコアカード(成績表)として、株高を成果として自慢してきたことから、米中貿易戦争でもNY株が買われるのだと、今の株高を説明しています。

 

相場は需給だということですかね。

 

今日も日経平均株価は大きく上昇し、24000円目前にまで迫ってきています。

 

その割には円安が加速しているという感じではなく、米10年債利回り3.08%でもドルが大きく変われているかと言えば、そうでもないようですね...