米国貿易赤字削減に向けて、中国が米国製品やサービスの購入を大幅に増やすことで合意したと報じられました。これを受けて株価は上昇、NYダウは25000ドル、日経平均株価は23000円の節目を越えてきました。

 

さすがに今日の日本市場は、利益確定売りがあったのか、やや下げて推移していますが、マーケット全体が、米中貿易摩擦緩和を好感していることは間違いありません。

 

トランプ政権は最大の貿易赤字国である中国の幅広い製品に25%の追加関税をかけるなど、強硬策を繰り出したのに対し、中国も報復関税を課すなど貿易摩擦が激化していましたからね。

 

特に米国産の肉や穀物、LNG液化天然ガスを念頭に、「アメリカの農産品とエネルギーの輸出を有意義に増やすことで合意した」と強調しています。 さらに、米国が中国企業による知的財産権の侵害を強く問題視していることを受け、「中国は、特許関連を含め法律や規制の修正を進める」と明記したほか、双方が投資の促進に向けても努力する方針で一致しました。

 

「経済・貿易をめぐる懸念の解消に向けて高レベルでの協議を続ける」ともしていて、細部の詰めや相違点が残ることも示唆していると報じられています。

 

ドル/円は、大きく円安に振れた反動からかやや円高となっていて、111円を割り込んで推移しています。米10年債利回りが徐々に下げていることも関係しているでしょう。

 

原油価格が上昇気味であることも、株価押し上げの材料となっているのでしょう。

 

株価上昇、円安加速にこのまま乗っかっていいものか、今日のような動きを見ると迷ってしまいますね。ちょっと様子見が無難というのが、多くの市場関係者の意見のようですね...