Fat Finger 誤発注を意味する言葉ですが、ニューヨーク時間で、大量の円買いが発注され、ドル/円は101円70銭台まで円高が進みました。102円を割れることはないと思っていた投資家のポジションは一斉に刈られました。

オバマ大統領によるイラク空爆承認の記事も、地政学的リスクとなり、円が大きく買われる展開となりました。

円高ムードを高めて、地政学的リスクで円高、おまけにヨーロッパ不安も重なってきています。円高になる要素満載です。

日本株式市場のクラッシュの切っ掛けは為替と指摘してきました。中東やヨーロッパが材料になると指摘してきましたが、まさかシカゴ投機筋の誤発注とは思いもしませんでした。

超高速取引、システムトレードが主流の株式市場に為替市場です。ちょっとしたことで、マーケットは大きく反応させられますね。

アメリカ株式市場に超過熱感はわかりますが、そのポジション調整に日本も巻き込まれると言うことは、それだけグローバルに投資が行われている、国をまたいでの裁定取引が通常に行われているということですね。

日本市場は政府が必死で支えています。昨日も引け前、GPIFの株式運用比率を20%以上に引き上げるというリーク情報で、株価を支えようとしました。日銀によるETF、J-REIT買いもあります。その株価操作にもかかわらず、今日の日経平均株価は下落の勢いが止まりません。

やはり円高によるクラッシュですからね。

でも、これからはGPIFや内閣改造、国家戦略特区構想(規制改革)、オリンピックと、内需上昇要因が待ち構えています。秋下落のアノマリーが前倒ししたのではないでしょうかね。

話を戻しますが、アメリカは今は戦争している場合ではないでしょう。そんなお金は無いと思われます。ECBのドラギ総裁は、なかなかの策士かもしれません。中国は、確実に次の5年に向けて歩を進めていると考えられます。

今のクラッシュは一時的か,それとも完全なリスクオフなのか、日本が長期お休みの来週、海外から何らかのシグナルが発せられる様な気がしますね...