2023年のタイBLドラマでございます。
世間からだいぶ遅れてFODで視聴しました。
原作は2getherのジッティレインだそうです。
過去に戻って人生をやり直す系のお話です。
2話まで見た段階で、クリスが演じるガウィがちっとも好きになれず、視聴を続けるか悩みました。
このドラマってあれですね、「Theory of Love」でカイにイライラさせられたのと同じです。
オフは好きだけど、カイのことは最後まで好きになれなかった記憶があります。
ガウィのいじけた後ろ向きな性格もあまり好ましくありませんでしたが、もっと嫌なのが金銭感覚のだらしなさです。
好きな女の子プレーに贈るプレゼントを、恋敵のピーセーンに借りることにプライドないのと思いますし、返すアテもないのに気安く大金を借りる心根が嫌でした。
ほんとかウソがわかりませんが、タイ人はお金は持っている人が払えばいいという考えだと聞いたことがあります。
ガウィもそういうタイ人独特の気質で、深刻に捉えるようなことではなく、タイの感覚だとお茶目で笑える程度のことなのかもしれませんが、昭和生まれの日本人のブログ主には非常識に見えました。
ガウィ(ボットガウィー)
ピーラワット・シェーンポーティラット(クリス)
1995.10.18生
ピーセーン
ガウィン・キャスキー(フルーク)
1997.8.8生
ガウィはプレーとピーセーンの結婚式の日に過去に戻って人生を変えようとしますが、目的がプレーと結婚するためなら、自分の人生だけではなく、プレーとピーセーンの人生も変えてしまうということの責任の重さを自覚しているのかしら、とタイムスリップの動機自体を疑問に感じました。
この場合、ピーセーンが最低のクズ男だったら、ガウィの行動はプレーを不幸な結婚から救うという正当性がありますが、ご存知の通りピーセーンはイケメンな上、性格も良くて欠点なしです。
プレー視点になって考えれば、ガウィと結婚するよりピーセーンと結婚した方が幸せになれるという可能性も捨てきれない、というよりガウィの性格を思えばそっちが正解やろと思ってしまう。
過去をやり直して人生を変えようとしたガウィが、なぜか恋敵だと思っていたピーセーンに好意を持たれてしまう、というのが、このドラマの面白いところなのだと思いますが、ピーセーンがガウィを好きになった理由があまりにもわかりませんでした。
モメントが足りないのもありますが、それまでのピーセーンに対するガウィの態度から、魅力がまったくわからないのです。
顔、なんですか
中の人がクリスですから、そりゃあ顔は可愛いわけで、だったら納得するしかない。
ピーセーンが、ガウィ(同性)を好きかもしれないと悩む描写は、スーパーイケメンのピーセーンの普通っぽさが表れていて良かったです。
こんなイケメンでも、同性に恋したことを悩むのね、と新鮮に感じました。
最近のタイBLドラマではそのことを悩む人間は少数派ですが、自分がそうかもしれないと感じたときに戸惑うのは当然だと思います。
ピーセーンはガウィに言われて、プレーに恋愛感情はないと告げます。
プレーは「早く言ってよ」と言いますが、いやいや、おまえ告白してないやん。
自分のことを好きかもしれない相手に、告白される前に振る人はそんないません。
勘違いだったら恥ずかしいじゃないですか。
ピーセーンがプレーにわざわざそれを言ったのは、ガウィのためです。
ガウィが好きなのに、ガウィの恋をアシストするためにそこまでしてあげるピーセーン、優し過ぎるのよ。
プレーマイ
サランチャナー・アピーサマイモンコン(アーイ)
2000.3.25生
A Tale of Thousand Stars (2021)
プレーはピーセーンに振られるとあっさりガウィに乗り換えますが、切り替え早えなあとビックリです。
自分のことしか考えないガウィとプレーはお似合いのカップルなので、末永くお幸せに、と思いましたが、ガウィが10年後に戻ると、プレーと交際したものの破局していて、よりによってプレーは性格に難ありの同級生ノットとデキ婚、ノットはプレーの親友と二股交際中というド修羅場です。
ガウィは歌手として成功しているものの、アルコール中毒で荒んだ生活をしてる。
ピーセーンはガウィと距離を置いていますが、マスコミに関係を疑われてガウィに外で会うのをやめようと言われたせいでした。
そのエピソードで、ますますガウィを嫌いになりました
プレーのことで情緒不安定になったガウィはピーセーンを探して会いにいき、なんとキスします。
自分のことを好きな男を10年間も居心地の良い親友ポジションに置いておいて、いまさらって感じで、やはり腹が立ちます。
ピーセーンは傷ついて、去ります。
海辺で膝を抱えて泣くピーセーンが、本当に可哀想でした
でもね、ピーセーンも、もっと早くガウィを諦めるべきだったと思うのよ。
いくら顔が可愛くてもタイにはもっと可愛いくて性格も良い男子はいっぱいいます(断言)
ピーセーンを本当に失ったと気づいたガウィはまた10年前に戻って、ピーセーンに自分が未来から来たことを話して、プレーじゃなくてピーセーンが好きだ、と告白。
いまさら感ハンパなくて、ブログ主はやや白けてしまいましたが、ピーセーンが単純に嬉しそうなので、良かったね、と思うことにします。
ガウィとピーセーンは付き合うことになり、プレーにはピーセーンが話します。
たて続けに2人の男子にフラれたうえ、その2人の男子が恋仲になるなんて、考えるとプレーは可哀想な女の子です。
ですがこれが、BLドラマに登場する美人の宿命というもの。
ガウィは自分たちが幸せでも、自分たち以外の人間が不幸になる、なんとかしないといけない、と慌てますが、ぶっちゃけ、他人の人生を良い方に変えようなんて無理があるというか、何様ですか、って気がします。
傷ついたプレーがやけくそでノットと付き合ったとしても、選択するのはプレーです。
ですが、ガウィの心配をよそに、プレーはノットに好意がないことを告げます。
この子も告白されてないのに、フッてる
しかもノットに、ピーセーンとガウィのことを言いふらすなと釘をさしていて、偉い
意外にいい子でした。
悪口言ってごめんなさい。
ガウィも、新しい携帯を買ってあげるというピーセーンの申し出を丁寧に断り、やっとまともな金銭感覚になったようですが、なんだか別人みたい。
過去と現在を行ったり来たりするうちに、達観したのか、成熟したのかしら。
でも考えてみたら、最初に10年前に戻ったとき、体は大学生、頭脳は30歳だったはずなのです。
それにしては言動が子供っぽかったが。
ガウィは現在でピーセーンに去られて、やっとピーセーンが一番大事な人だと気づき、過去に行き、ピーセーンに告白して未来を変えましたが、それっきり現在には戻らなかったのでしょうか。
大学生から30歳の10年間を、二度経験したってこと
ピーセーンはガウィと付き合って、ガウィの部屋に泊まったときにオルゴールを回してピカッとなりますが、あれは10年後に行ったのか、10年後から来たのか、いまいちわかりませんでした。
10年後から来たピーセーンは、ガウィにインフルエンザで重症になったことを話したはずなのに、ピーセーンが10年後に戻ると、その事実は変わってなかったのも不思議です。
インフルエンザにならないように気をつけなかったん
このようにタイムスリップルールにはやや矛盾がありますが、ファンタジーなので、それはまあいっかと、思いました。
このドラマが良かったのは、プレーと母親の関係とか、ピーセーンと母親の関係とか、ガウィの父親への思いとか、家族関係を丁寧に描写しているところです。
BとBがキラキラしたLをすることだけが目的なら、家族関係なんて描く必要はないのですが、人は恋人以外にも、家族や友人という人間関係があり、それも大切です。
タイBLドラマは、どの作品もそういうことがきちんと描けている気がします。
ガウィの親友マックスをAouが演じていて、素敵なキャラクターで、ガウィとマックスの関係も良かったです。
最終的にはガウィが別人のような性格になり、ピーセーンと幸せに暮らしてめでたしめでたしです。
ガウィは有名な歌手になるという未来を手放して、ピーセーンとの愛ある平穏無事な暮らしを選んだんですね。
何度もやり直しが出来たガウィには自分の人生の「正しさ」がわかっていましたが、一度しかない人生を送るわたしたちには、何が正しいのかなんて、わかりようがありません。
死ぬときに後悔が少なければ良いなあと思います。
さて、クリスとガウィンですが、想像以上にケミが良かったです
清潔感ありあまる爽やかなルックスの見た目もお似合いでした。
おそらくこのカップルは次回作はないだろうと思いますが、ちょっと残念なくらいです。
ブログ主、ガウィンのお顔立ちがかなり好みなのです
「My Golden Blood」が早く見たいです。
見放題お待ちしております。
*本文中、敬称略させていただいています。
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