話題のドラマです。

U-NEXTで視聴しました。

全16話です。


足が不自由なヒロインのソルが、亡くなった推しのソンジェを過去に戻って救おうとするお話です。

韓流ドラマは最近、過去に戻って未来を変える話が多くないですか。

そんな都合のいいウマい話があるわけないだろ、と思いながら、ファンジーと割り切って視聴しました。


とても評判の良いドラマで、笑えるシーンもたくさんあり、確かに面白かったのですが、タイムスリップルールにはツッコまずにいられません。

感想はやや辛口です。

ファンの方は読まないことをおすすめします。

なおネタバレもありますので、ご注意ください。



リュ・ソンジェ

ピョン・ウソク/1991年10月31日生

コッパダン 〜恋する仲人〜(2019)


イム・ソル

キム・ヘユン/1996年11月10日生


ソンジェ背負って走れ、というタイトルが独特ですが、これはソルのファンネームです。

ファンネームだとしても不可思議な名前です。

歩くことが出来ないソルがどんな気持ちでこの名前をつけたのか、考えると切ない。


ソルとソンジェは同学年で、校舎が向かいあう高校に通っていて、家まで近所だったのですが、当時のソルはソンジェの存在すら知らず、別の推しがいました。

ところがソンジェのほうはソルを知っていたようです。

ソンジェにとってソルは初恋の相手で、ソルを事故から助けたのはソンジェでした。

ドラマの冒頭、ラジオ番組でソンジェが入院中のソルに電話して励ましたのは偶然ではなかった、ということですね。

その電話がきっかけで、ソンジェはソルのファンになります。

まさか自分がソンジェの初恋の相手とは思わなかったでしょう。


14年後の2022年、ソンジェが亡くなった日に、ソルは2008年の高校3年生時に戻ります。

タイムスリップのアイテムはオークションで購入したソンジェの腕時計です。

しかし、死の直前ならともかく、14年前に戻ってどうやって2022年のソンジェを助けるんだろうと思いました。

ソンジェの死の原因がストレスによる自死だと思ったソルは、ソンジェを芸能人にしなければいいと考えたようです。これはまあ、納得。



ソルはいきなりソンジェに会いに行き、抱きついて「愛してる」と叫びます。

亡くなった推しが生きていて喜びのあまりの行動だとしても、これじゃあ変な女、アブない女です。

ソンジェを守るために頑張ってソンジェと仲良くなることに成功したのに、なぜか突然ソルは2022年に戻ってしまいました。

高校生のソルはそのとき推しだったキム・テソンに告白されているタイミングだったため、未来の記憶がない高校生のソルはその告白を喜んでOKしてしまいます。


このあたりで、先か気になるようになりました。

ソルはまた2023年から2008年に戻りましたが、最初の時点ではなく、テソンに告白されてから数週間たっています。

ソンジェとは微妙な関係になっています。

ソルは自分が事故にあう過去も変えたいけれど、事故についての詳細な記憶がなく、事故にあった日に家から出ないことくらいしか出来ません。

そんなときにソンジェに呼び出されて、仕方なく家から出たところをタクシーの運転手キム・ヨンスに拉致されます。


このときもソンジェに助けられて、ソルは事故を回避します。

ここでまた2022年に戻り、ソンジェが生きていることを知ります。

年が変わって2023年元旦、2回目のタイムスリップのときにソンジェとタイムカプセルを掘り起こす約束をしていた橋に行きますが、会えません。

人気芸能人のソンジェに会うのは大変です。

やっと再会して、気持ちを伝えあうものの、ソンジェは過去にソルを拉致したキム・ヨンスに襲われます。


このキム・ヨンスはサイコパスのようですが、なぜ執拗にソルとソンジェを狙うのか理由がわかりません。

別に誰でもよくないですか。

サイコパスなりの理由を作ったほうが、きちんと怖かったような気がします。


ソルはタイムスリップをするのに必要なアイテム、ソンジェの腕時計を探して、また過去に戻ります。

警察にキム・ヨンスの情報を提供し、ソンジェには自分と関わらないように、思ってもいないことを言ってソンジェを傷つけます。

このやり方は見ていてイライラしました。

もっと良い方法ないのか、と思ってしまうのです。


3度目のタイムスリップで、ソンジェはソルが未来から来ていることと、2023年に自分が死ぬことを知ります。

ソルは未来に起こることを話すと時間が止まりますが、勝手にバレるのは問題ないって、どういう基準でしょう。

ソルは未来に起こることを文字にも書けず、書いても消えてしまいます。

ところがソルがタイムカプセルに入れたソンジェ宛の手紙は消えません。

タイムスリップの回数が決まっていたり、これはOK、これはNGと判断してる誰かの存在を感じます。

わたしはこのゲームを支配している「誰か」はおばあちゃんではないかと思いました。

おばあちゃんに憑依している神さま、というか。


3回目のタイムスリップでは、未来をまたずにソンジェは亡くなりましたガーン

ソルは咄嗟にソンジェの腕時計を使って、一番最初に戻った時点に戻り、ソンジェと出会わないという選択をして、2023年に戻ります。


ここで大きな疑問が残ります。

ソルはソンジェが助けてくれたおかげで生き伸びているのに、4回目のタイムスリップでキム・ヨンスからどうやって逃れたのか、まったく描かれていません。

出会わなかったソルとソンジェは仕事関係で出会い、ソルはソンジェに冷たくしますが、それでもソンジェはソルに惹かれます。

ソンジェという男の子は、何度ソルにフラれても諦めきれず、どんなに冷たくされてもソルを好きになりますが、正直、それほど魅力的かなあと、思ってしまいますタラー

この2人がどうやって結ばれるのかと思えば、ソンジェが、ソルがタイムスリップで経験したことを思い出すのですが、この時系列のソンジェは経験していないのに、思い出すって不思議でなりません。


このドラマは、何度も人生をやり直して、サイコパスのキム・ヨンスの魔の手から推しを守れるか、というロールプレイングゲームのようでした。

しかし、ゲームというのはルールがしっかりしていないと興醒めします。

時系列が過去と現在をいったりきたりするため、ブログ主が見落としていることがあるのかもしれません。


タイムスリップルール以外に、水泳選手だったソンジェが水泳を諦めて、あまり乗り気ではなかったバンドのボーカルを、ほとんど練習もせず、やすやすとプロデビューして人気者になったことに違和感を感じます。

韓国の芸能界、そんなイージーじゃないでしょう。


一番もやもやしたのは、物語のはじめの時点で、ソンジェがスターで、ソルがファンだという設定です。

どんなに人気のある芸能人だって、誰かを好きになり恋人が出来るのは理解できますが、その相手がファンというのは、他のファンのことを思うと、残念な気持ちになってしまいます。

架空のスターであるソンジェのファンの心情を思ってしまうのは、わたしがオタクだからでしょう。

ソルにうまく感情移入が出来れば、自分が推しを助けて結ばれる夢小説のヒロインの心地で楽しめると思いますが、ブログ主には出来ませんでした。

ついついモブの気持ちに寄り添ってしまいますタラー


わたしは、ソルが3度目にタイムスリップしたときに、インヒョクの実家で、ソルとソンジェとテソンとインヒョクの4人で子ヤギを追いかけたり、海で遊んだりしたシーンが一番好きです。

テソンの愛車が海に入ってしまったのは可哀想でしたが、爆笑してしまいました爆笑

ほかにも、ソルがソンジェの部屋に忍び込んで寝てしまったとか、ソンジェのカバンの中にコンドームが入ってしまい、家族全員がいるところでぶちまいてしまったシーンとか、声を出して笑ってしまうシーンがたくさんありました。

笑わすセンスはさすが「女神降臨」を作ったチームだと思います。


ツッコミながらも楽しく視聴しました。

口コミの良いドラマにハズレなしですねウインク




◼️OST◼️







*本文中、敬称略させていただいています。




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