U-NEXTとお別れして、Netflixに復帰しました
Netflixに戻ったらぜひ見ようと思っていたドラマです。
ブログ主はタイムスリップものと同じくらい、無人島漂流ものが好きです。
読んだのは子供の頃ですが、小説では「ロビンソンクルーソー」「15少年漂流記」、アニメは「不思議な島のフローネ」、古い映画だと「青い珊瑚礁」なんていうのもありました。
トム・ハンクスの「キャスト・アウェイ」も面白い。
アメドラでは「LOST」が大好き。
他にもたくさんの無人島モノ作品を読んだり見たりしております。
このドラマは無人島での生活ではなく、無人島から生還した女性の物語なので、ジャンルとしては「無人島もの」とはちょっと違うかもしれませんが、とても面白かったです。
2023年のドラマで全12話です。
なお、このブログにはネタバレがありますので、未視聴の方はご注意ください。
ソ・モクハ
パク・ウンビン/1992年9月4日(31歳)
ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(2022)
無人島ものは、無人島に漂着したあと水や食べ物を探したり、寝床を作ったり、生きていくためのノウハウをひとつずつ取得していく過程が面白いのですが、このドラマでは中学生の少女モクハがたった1人で無人島に漂流してから15年後に見つかるまではあっという間です。
ドラマはその後のモクハをメインに進みますが、過去エピソードとしてちょいちょいモクハの無人島生活が描かれます。
1人で食事をするのが寂しくて、カモメを餌付けしたエピソードがほっこりして好きです。
イノシシとの戦いや台風襲来はリアルに怖い。
島にいて、海上の嵐がどんどん近づいてくるのはさぞ怖かったことでしょう。
泳げなかったモクハが食べ物を海から得るため、海に入ったエピソードや、死のうとして崖から飛び降りたけどクーラーボックスを見つけて生き延びたエピソードも良かったです。
15年間、モクハがどうやって1人で生きてきたのか、もっと知りたいと思いました。
そもそもモクハが無人島に漂着した過程は涙なしには見られません。
明るくてどこか抜けてるように見えたモクハを、同級生のギホは、なんの悩みもない女子だと思っていました。
実はそうじゃなかったという描き方に、やられた、と思いました。
油断してました。
みんなが夏服なのにギホとモクハだけが冬服を着ているという伏線に気づきませんでした。
親から虐待を受けている子供が、学校では明るく振る舞う姿は逆に痛々しいです。
自分も父親から虐待されていたギホは、モクハを連れて逃げようとします。
中学生の2人が雨の夜、手に手をとって父親から逃げるシーンは胸がしめつけられました
無人島でモクハを見つけたカン・ウハクは、見た目がギホに似ているため(しかも定番の記憶喪失)、最初は単純にウハクがギホだと思いましたが、ウハクと思わせて実は弟のカン・ボゴルのほうかもとすぐに気づいてしまいました。
カン・ボゴルを演じているのはなんと、テオ君こと今をときめくチェ・ジョンヒョプです。
ウハクを演じているエンになんか見覚えがあるなあと思ったら「知ってるワイフ」に出てました。
イケメン兄弟です
カン・ボゴル/チョン・ギホ
チェ・ジョンヒョプ/1993年5月19日(30歳)
Eye Love You(2024)
カン・ウハク/チョン・チェホ
無人島から戻ったモクハは大好きだった歌手のユン・ランジュに会えますが、ランジュはすっかり落ちぶれていました。
ランジュのファンのモクハは、歌手になりたいという自分の夢より、ランジュの事情を優先させようとします。
もともとランジュのファンで、今はランジュより人気のある歌手のウン・モレの心変わりを詰りますが、好きなアイドルや俳優や歌手が変わるのは、怒られるような不実なことなのかなあと思いました。
頻繁に推しが変わるブログ主、耳が痛い。
なんかゴメンナサイ
ただ、どんな職業でも誰かに憧れてその仕事に就いたとき、憧れていた人に追いつき、追い越してしまうことはよくあることだと思うのです。
そんなとき、憧れの人に遠慮して追い越さないように配慮するほうが、いろんな人に失礼だと思います。
もちろん、追い越してしまったとしても先輩に対する礼儀は必要ですが、ウン・モレはランジュに優しくしてもらっていないので、あんな態度になるのも無理なかろうと、ちと思いました。
しかも芸能界なんてところは、先輩だろうが憧れの人であろうが、自分の方が上だという意気がなければ生き残ることも出来ないような気がします。
知らんけど。
ユン・ランジュ
キム・ヒョジン
このドラマは歌手になりたかった少女が無人島で15年過ごしたあと、30歳を超えて夢を掴むことができるのか、ということと、暴力的な父親から隠れるために、他人になりすまして生きてきたギホの家族の物語です。
ギホたち母子は父親から隠れるために、行方不明の4人家族になりすまして生きてきました。
これは法的にはマズイことだと思います。
でも真性のサイコパスから逃れるためには、じゃあ、どうすればよいのでしょう。
ギホの父親が無表情にギホを探すのは不気味でしたが、この人はギホを探していったい何がしたかったのか。
もう一度家族としてやり直したかった?
それが出来ると思っていたなら、やっぱりちょっとおかしいです。
また一緒に暮らして気に入らないとき殴りたかった?
今や息子たちのほうが体格もよくなり腕力もあります。
逆に殴り返されるでしょうに、そう考えられなかったのか。
ギホの実父は最低の夫で最低の父親でしたが、報いは受けたというか、哀れな人でした。
モクハははじめてステージで歌い、スポットライトと歓声を浴びた日にギホの実父と会い、自分がギホの近くにいるとギホが見つかってしまうと確信し、ギホを守るため歌手を諦めて、逃げます。
モクハの目撃証言をSNSで検索して追いかけたボゴルに見つかり、ボゴルはそこでやっと自分がギホだと告げます。
このシーン、泣きました。
すごく良いシーンでした。
単なる相思相愛の男女の甘いラブシーンではなく、2人は虐待のザバイバーで、辛かった日の同士で、でもその辛かった日々の中にキラキラした思い出があり、それを共有しています。
胸熱でした。
ボゴルは最初、正体を隠すためモクハに冷たいくらい素っ気ない態度をとっていました。
無人島でモクハを見つけたとき、嬉しくて安堵して、本当は抱きしめて喜びたかったはずなのに、グッと我慢した心情を思うと泣けちゃいます。
でもモクハに自分がギホだと打ち明けてからはキュートな笑顔を見せるようになりました。
ウハクに気持ちを聞かれて、今でも想っているときっぱり言ったのもカッコ良すぎです。
大事なことなのでもう一度言いますが、カッコ良すぎです
チェ・ジョンヒョプはあざとかわいいテオ君より、ギホのほうが自然体でさらに魅力的でした
ギホの兄のウハクは記憶喪失のせいで自分がギホだと思い込み、うっかりモクハを好きになってしまいます。
ウハクの失恋は切なかったですが、モクハを15年間探し続けたギホの強い想いには、負けるしかないと思います。
とても面白いドラマで、ほとんどツッコミありませんが、あえてツッコむとすれば、韓国には無人島がたくさんあるそうですが、15年も見つからないのは不思議でなりません。
太平洋の孤島ならともかく、ギホが小さい船でゴミ拾いに来られるような距離にある島なのに。
あとでWikipedia読んだら55キロ離れた無人島だそうです。
身一つで生きたままそんな遠くに流れ着くなんてすごいですわ。
もう一つは15年も無人島にいたモクハがあんなに色白の美肌なのはおかしい。
無人島でスキンケアは出来ないでしょう。
演じているパク・ウンビンは「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」ではじめて見ました。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」では演技力に驚きましたが、このドラマでは歌唱力に驚きました。
ご本人が歌っているとは調べるまで思いませんでした。
ルックスも、普段着のときは親しみやすい近所のお姉さんみたいなのに、本気メイクしたときは妖精のようでした。
振り幅がすごいです
モクハが憧れるユン・ランジュは、スタイルも美貌も抜群でスターのオーラがある女性です。
モクハもウン・モレも、ユン・ランジュと比べるとやや見劣りします。
ですが歌手やアイドルはスタイルと美貌だけで人気が出るとは限りません。
歌唱力がなんぼ高くても売れない人もいます。
成功するにはタイミングや運もあるのでしょうし、人を魅了する何ががあるのでしょうね。
知らんけど。
全然関係ないですが、ランジュとモクハの2人って「マクロスF」のシェリル・ノームとランカみたいだなあと思いました。
あと、このドラマですごく良かったと思ったのが、RJエンターテイメントのイ代表が、そこまで悪人ではなかったことです。
ドラマだとこのポジションは極悪人に描くことが多いので意外でしたが、見ているほうはあんまり悪いヤツは見たくないものです。
世の中、悪い人より良い人が多い、捨てたものじゃないと思いたい。
せめてドラマの中だけでも。
久しぶりに続きが気になって仕方ない、笑いあり涙ありの素晴らしいドラマでした。
Netflix、戻って良かった
◼️OST◼️
◼️メイキング◼️
*本文中、敬称略させていただいています。
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