U-NEXTで見放題になったので視聴しました。

オリジナルは16話ですが、U-NEXTは1話を半分に切って、全32話です。

最近のドラマかと思ったら、2021年のドラマでした。

正直言うと、アン・ヒョソプの時代コスが見たくて視聴したのですが、赤目のアン・ヒョソプ様は想像以上の美しさでしたラブ


史実寄りの血生臭い時代ドラマではなく、神さまや魔王が登場するファンタジー時代劇です。

王様の名前はお馴染みのイ氏ですが、タン王朝という架空の時代設定です。

ヒロインの絵師や大君たちに史実のモデルはいるようですが、フィクションとして楽しめばよろしいかと思います。


ドラマのタイトル「ホン・チョンギ」はヒロインのフルネームです。

だったら男主人公の「ハ・ラム」でもよくないか、と素朴な疑問。


ホン・チョンギを演じているキム・ユジョンは「雲が描いた月明り」で男装して内官になるというとんでも設定のドラマで、男装したまま世子と恋に落ちるヒロインを演じてました。

可愛らしい顔立ちで、美しいアン・ヒョソプとまあまあお似合いでした。


以下、このブログにはネタバレがありますので、ご注意ください。



ハ・ラム

アン・ヒョソプ/1995年4月17日(28歳)

浪漫ドクター キム・サブ2(2020年)

いつかの君に(2023年)


ホン・チョンギ

キム・ユジョン/1999年9月22日(24歳)


亮明大君(イ・ユル)

コンミョン/1994年5月26日(29歳)


このドラマは神話からはじまります。

ちょいちょい神さまや魔王が絡んできます。

主人公のホン・チョンギとハ・ラムは魔王が霊妙な絵に封じられた同じ日に生まれ、魔王の最後の悪あがきのような呪いのせいでチョンギは生まれたときから目が見えませんでしたが、2人が出会った9歳のとき、魔王がラムのなかに入ったせいで、生命を授ける神サムシンはラムの視聴を奪い、ラムの目をチョンギに預けます。

なんでそんなややこしいことをするのか謎です。

そして20年後、目が見えないラムと、目が見えて絵師になったチョンギは再び出会います。


子供の頃に会っていて、大人になり再会して恋に落ちるパターンは韓流ドラマではそろそろ禁止にしたほうがいいのでは、くらいな王道中の王道設定ですが、こういう場合、どちらかが正体を隠して偽名を名乗ったりしがちです。

このドラマではそういう小細工がなくて、お互いに、子供の頃に一緒に桃の実を獲ったあの子だと気づいてすぐに確認します。

昔交わした会話をなぞって確認するシーンがとても良かったです。

そこでいきなりのキスシーンは、早っ!!と思いましたが、綺麗なシーンでした。



ただ、魔王が封印されたハ・ラムは、チョンギとハグしたりキスしたりすると封印が破れて激しい頭痛に襲われます。

いま放送中のドラマ「不適切にもほどがある」でタイムパラドックスが起きるとビビビってなりますが、なんだかあれみたい。

運命の2人のはずが、近ずくとヤバいことになるなんて、生命を授ける神サムシンの、設計ミスではないですか!?


ハ・ラムはチョンギに「自分はその少年ではない」とみえみえの嘘をついて距離をおこうとします。

当然です。

もう別れたほうがいい、とわたしも思いました。

頭痛がするくらいならともかく、魔王が出てくると人を斬殺します。

非常に危ないです。


そもそもハ・ラムには「復讐」というやらなくてはならないことがあるので、チョンギとは距離をおこうとしますが、好青年美男子の亮明大君がチョンギに接近しているのを察して、2人の前に立ち塞がり、自分の約束が先だったと主張します。

このシーン、カッコ良過ぎたラブ


ハ・ラムは、父親が殺され、母親も亡くなったことを恨んで復讐を企てていますが、父親を手にかけた武官は王命だったからそうしただけであり、個人的な考えはなかったはずです。

現在の王様も、その息子たちにも恨みを向けるのはやや無理があります。

私怨から王室を全滅させれば、民はどうなりますか。

自分が王になるくらいの覚悟がなければ、王室転覆計画はやっちゃダメだと思います。

それっていまなら立派なテロリスト

車輪眼のような赤い目で復讐に燃えるラムはカッコよかったですが、冷静になれ、と言いたかったです。


ハ・ラムは自分の中に魔王がいることを長年気付かず、何度もチョンギの首を締めて殺しかけましたが、記憶がないため、まったく自覚がありません。

ちょっと不思議というか、無責任というか、のん気というか、アブナイです。


チョンギも、何度も殺されそうになったのに、のこのこハ・ラムの屋敷に泊まったり(殺されかけました)、一緒に渓谷に行ったり、危機管理能力がなさすぎるタラー

わたしならどんなにハ・ラムが美男子でも、怖くて近寄れません。


ですが、チョンギがハ・ラムの屋敷に泊まったエピソードは爆笑してしまいました爆笑

たまに笑えるシーンがあるのが良いです。


しかし、チョンギの口の軽さは呆れるレベルです。

王様から聞いた国家機密レベルの話を速攻でハ・ラムにしゃべってしまうし、画工仲間の2人にも何でもかんでも話します。

ドラマ的には情報共有は話が早くすすむので良いですけどね。

この3人組とても良き照れ



王様には息子が3人いて、世子は病気で登場しません。

次男の朱香大君は20年前に魔王に触れたせいで、肉体が腐っていて、魔王を自分の身体にとりこもうと必死です。

この朱香大君はわかりやすい悪役ですが、玉座に座るために父親を殺したり、弟を殺したりはしません。

クズですが、韓流時代ドラマ界の中ではマシなクズです。

肉体が腐っていくとか、父親に評価されていないとか、同情すべきところもありました。

チョンギの仲間たちを処刑しようとした所行は許せませんがムキー

三男の亮明大君は、好青年で、チョンギを好きになってハ・ラムと三角関係になります。

もっともチョンギはずっとハ・ラムのことしか好きではありません。

フラれても闇に堕ちることもなく、お人好しの良い人でした照れ


最終的には、ハ・ラムの中にいた魔王はチョンギが描いた先王の肖像画の中に封印されました。

それ、ずっと前にサムシンが決めた通りの筋書きです。

ハ・ラムとホン・チョンギも、サムシンが設定した運命の相手です。

神さまが決めた相手だから運命に違いないのでしょうが、なんだかはじめから決まっていたようで面白みがありません。

神様が決めた運命に逆らって結ばれるくらいの方がドラマチックだと思います。



魔王が封印されて5年後、チョンギとハ・ラムは夫婦になっていて、可愛い息子もいます。

田舎でのんびり暮らしています。

朱香大君が脱獄して謀反をおこし、世子になっている亮明大君と戦うところでドラマは終わりました。

王宮はどこの国でもいつの時代でも大変だあ(他人事)。


主人公の2人が、王室の跡目争いなんか関係ないわというスタイル、珍しいです。

ですがぶっちゃけ、どうでもいいと思います。

勝手にやらせておきましょう。

要するに、魔王を封印しても、悪や欲は人の心の中に存在するということを言いたいのかな、と思いました。


ドラマの中に出てきたチョンギたちが描く絵が、どれも美しくて見応えありました。

とくに王様の肖像画、筆であんなに繊細に描けるなんてすごいですね。






*本文中、敬称略させていただいています。




赤薔薇X赤薔薇

 

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