アンニョン
どうも、ブログ主です。
これは、転生ものドラマです。
主演の2人はどちらも初見でしたが、美男美女です。
2人とも現代パートより、過去パートのほうがより美しさが際立っていました。
ブログ主はU-NEXTで視聴しました。
2023年のドラマで全14話です。
このブログにはネタバレがありますので、未視聴の方はご注意ください。
U-NEXTの見どころに「現世を生きる2人が、喧嘩を繰り返しながらも愛を育んでいく様子は、観る者の胸をときめかせる」とあるんですが、ちょっと違います。
現世を生きる2人とありますが、1人は幽霊です。
生きてません。
喧嘩を繰り返す、というレベルではなく、男主は女主を殺そうとしてます。
ハン・ジュノ/ドハ
キム・ヨンデ/1996年3月2日(27歳)
男主ドハは1500年前に愛する女性に殺されて地縛霊となり、自分を殺した女ハンリタが転生するたびに憑きまとっていました。
ところで「地縛霊」という日本語字幕はニュアンスがちょっと違う気がします。
ドハは土地ではなく、ハンリタに憑いていたのだからよく言えば守護霊ですが、1500年間ハンリタを見ていただけで守ってないので、単に背後霊と呼ぶべきではないでしょうか。
ただ、背後霊だと地縛霊よりカッコ悪いです。
霊にカッコいいとか悪いとか言うのも変ですが。
ドハは1500年も実体のない幽霊でしたが、事故死したスター、ハン・ジュノに憑依します。
ハン・ジュノは転生したドハではないのに、外見がドハと同じです。
どゆこと
ドハが1500年ぶりに肉体を得て一番最初にしようとしたのが、ハンリタを殺すことです。
ハンリタを殺せば成仏出来ると思っています。
ほんまにラブストーリーなの
ホラーじゃないの
と疑うレベルのちょっとぞっとする話です。
1500年間も自分を殺した女に憑きまとうって、すごい執念だと思いますが、小出しに過去エピソードがわかるにつれ、自業自得じゃろ、と思ってしまいます。
カン・ヨンファ/ハンリタ
ピョ・イェジン/1992年2月3日(31歳)
1500年前、ドハは新羅の武将でした。
ハンリタは敵国伽耶の将軍の娘です。
ハンリタはドハに父親と母親、姉を殺されて、復讐のためドハに近づきますが、失敗。
ドハはハンリタの殺意をわかっていながらハンリタを侍女として側に置きます。
生きることに意欲がなく、殺されてもいいと思っているようですが、多分、一目惚れだったと思います。
なにしろハンリタは美人です。
いろいろあって2人は婚姻します。
さらにいろいろあってハンリタはドハを殺します。
1500年前のドハとハンリタの物語はそれだけでドラマ一本出来そうなほどドラマチックです。
2人の経緯はカン・ヨンファが夢に見るという形で徐々に明らかになりますが、だいたいの事情がわかっても、ドハがハンリタを恨むのは筋違いなんだよな〜と思います。
カン・ヨンファは転生してるので、前世の記憶はありませんが、1500年前のことを夢に見て、少しずつ思い出していき、現世でハン・ジュノに取り憑いたドハと交流するうちに、なんだかいい雰囲気になっていきます。
はじめはカン・ヨンファを殺して成仏しようとしていたドハは、途中で突然「今度こそヨンファを守る」と言い出します。
あれれ、殺すんじゃなかったの
もしかして視聴中に気を失って、肝心なシーンを見逃したのかと自分を疑ってしまうような、手のひら返しのセリフにビックリです。
ストーカー・ドハの証言によれば、ハンリタは1500年前に死んでから何度も転生し、転生するたびに30歳の誕生日前に殺されているそうです
ドハはそれをずっと見ていたそうですが、そのとき助けることは出来なかったんでしょうか。
失礼だけど「役立たず」と思ってしまいました。
ハンリタが転生するたびにハンリタを殺していたのは、ドハの義父でした。
ドハの義父は1500年前にドハを殺そうとして、ハンリタに殺されました。
それを恨んで1500年もハンリタに憑きまとっていたようですが、おまえもかと思わずにいられません。
でもですよ、1500年前と現代では人の命の重さの捉え方が違います。
自分だって何人もの命を奪っておきながら、自分が殺されたからって恨みに思い、怨霊化するなんて、図々しいにも程があります。
それくらいで化けて出るなら今の世の中、世界中が幽霊だらけだと思います。
ドハもドハの義父も、怨霊になった理由が弱いのです。
ドハは、ハンリタを恨んでいるせいで成仏出来ないと思っていましたが、実は義父からハンリタを守るために1500年間もハンリタに憑きまとっていた、と自分の存在理由に気づきます。
幽霊に存在理由って、変じゃね。
義父はなぜかは知りませんが、ハンリタが30歳になるまでにハンリタを殺さないと消滅するそうです。
怨念にタイムリミットがあるなんて不思議。
要するにカン・ヨンファが30歳の誕生日を無事に越えれば、ヨンファを守ることが出来て、義父の怨霊は消滅する。
ただし、存在理由がなくなるためにドハも消滅するそうです。
このわかるようでさっぱりわからない怨霊ルールって、ドハと義父が勝手に作ったマイルールだと思うんです。
なるほど〜って納得出来ません
結局、ドハも義父もマイルール通りに消滅しましたが、何故か、死んだはずのハン・ジュノが生き返ります。
肉体は末期癌だったはずなのに、元気に芸能界に復帰するの、なあぜなあぜ。
ハン・ジュノはドハの感情が少し残っていて、カン・ヨンファに会いたがりますが、一度会って、別れます。
姿はドハと同じだとしても魂はハン・ジュノなので、ヨンファとくっつくのはおかしな話になります。
ドラマは詳しく何年後かは明らかにしていませんが、ハンリタとドハが転生して再会するところで終わります。
ハッピーエンドっぽいですが、前世の記憶がない男女がただ出会っただけです。
幽霊が相手のラブストーリーは今生で結ばれるのは難しいので、これが精一杯のハッピーな終わり方だったんだろうなあと思いました。
なんとなくですが、このドラマは「トッケビ」を意識しているような気がしました。
900年間生き続けていたキム・シンには大いに同情できる理由がありますが、1500年間成仏出来ないドハにはまったく同情出来ません。
とてもロマンチックな趣きのあるドラマなので、ブログ主的には惜しい、という感じでした。
ハンリタのドハに対する憎悪が恋情にかわる過程は切なく、愛しているのに自分の手で殺さなければならなかった理由も切なく、その辺りはとても良かったです。
もうちょっと脚本に一貫性があり、ドハが1500年間も成仏出来なかった理由に説得力があれば、もっと良かったと思います。
最初から「ハンリタを守るため」でよかったのに、なぜ最初は殺害しようとしたのか。
あと、ドハと義父はどちらも幽霊なのですが、戦い方がちょっと力が強い普通の人間レベルで、人外感がありません。
幽霊なので、念で相手をふっとばしたり、掌から火を出したり、もうちょっとサイキックな技が使えてもよさそうなのに、照明を消すくらいしか出来ないんですね。
途中で挫折することなく視聴完走出来たので、面白かったと思いますが、いろいろ不思議なドラマではありました。
■OST■
*本文中、敬称略させていただいています。
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