アニョハセヨピンクハート

ストレスが大きいと散々文句を言った「紳士とお嬢さん」でしたが、ボリュームがあり見応えがあったので、うっかりまた似たような財閥ものドラマに手を出してしまいました。

2017年のドラマでちょっと古いです。

ブログ主が大好きなドラマ「哲仁王后」のシン・ヘソンがヒロインで出演しています。

現代ドラマでも、見応えある演技力でした拍手


日本で財閥と言えば、三井、三菱、住友など、江戸時代から代々続く由緒ある名家というイメージです。

トヨタの創業者家族を財閥とは言わないと思うのですが、このドラマの財閥一家はまだ元気な祖父がリヤカーで行商をはじめて会社を大きくしたそうで、歴史が浅い。

財閥というよりは一代で成功した成金では??

主人公チェ・ドギョンの母親のノ・ミョンヒが、生まれながら高貴なお姫様のごとく横暴に振る舞うたびに「あんたのお父さん、リヤカーで行商してたんやろ」という気持ちになりました。

貧乏経験あるはずなのに、なぜあれほどお高くとまっていられるのか不思議でなりません。


このブログにはネタバレがありますので、未視聴の方はご注意ください。

52エピソードと長いドラマですが、お時間がある方(よっぽど暇な方←言い方アセアセ)はぜひ見てみてくださいびっくりマーク



ソ・ジアン

正社員を目指すヘソンアパレルの契約社員

シン・ヘソン/1989年8月31日生

哲仁王后(2020)



チェ・ドギョン

ヘソングループ会長の孫

パク・シフ/1978年4月3日生



ソ・ジス

ジアンの双子の妹、夢はパン屋のフリーター

ソ・ウンス/1994年3月2日生



ソヌ・ヒョク

ジアンの高校時代の同級生

イ・テファン/1995年2月21日生

キム秘書はいったい、なぜ?(2018)



正社員を目指して頑張っているソ・ジアンは上司の車で事故をおこし、車の修理代金を請求されます。

事故の相手は、ジアンが勤める会社の御曹司チェ・ドギョンでした。

ジアンは正社員になるため、自腹で修理代を工面しようとしますが、コネ入社した友達に正社員の座をあっさり奪われて失業。

その友達を殴って警察沙汰になり、示談金も必要になります。

非常に胸クソ悪いスタートです。

派遣社員に個人的な用事を頼む上司なんてもうそれだけでクソですが、交通事故の損害を自腹で払えというのはあんまりですムキー

ジアンはしかるべきところに訴え出るか、逆にハラスメントをネタに脅迫して正社員の座をもらったっていいと思います。


そんな折、ヘソングループ会長の娘ノ・ミョンヒ(チェ・ドギョンの母親)の元に、3歳のときにいなくなった娘チェ・ウンソクの居場所を知っているという手紙と歯ブラシが2本届きます。

DNA鑑定したところ2本のうち1本は間違いなく、実の娘でした。


ノ・ミョンヒ

ヘソングループ会長の長女、妹と後継者争い中


ノ・ミョンヒは教えられた家に向かい、双子の娘のうち自分の娘はどっち!?と、ジアンの母親ヤン・ミジョンに恐ろしい顔で詰め寄ります。

ジアンの母親は泣きながら「ジアンよ!!」と叫びます。


ジアンは自分が実の娘ではなく、本当の両親は財閥(しかもジアンが派遣社員として働いていたヘソングループ)だと知って驚きますが、就職活動がうまくいかないことや、交通事故の費用、暴力事件の示談金も必要だったため、財閥家に行くことをあっさり決心。

事故の相手のチェ・ドギョンは兄だった、ということではじめはギクシャクしますが、仲直りし、兄妹として暮らします。

その後、契約を切られた会社にも正社員として戻り、順調に人生のリスタートができたかのように見えました。


ところがジアンは自分の足の傷が一歳のときにできたと母親から聞いたことを不意に思い出し、実家に戻って母親の部屋を探ると、行方不明になったチェ家の娘の写真を発見

それが自分ではなく、双子の妹のジスだと悟ります。



それを知ったときのジアンのショックの大きさを想像すると身震いしてしまいますガーン


わたしはこのドラマで、ジアンの母親が一番嫌いだったし、許せませんでしたムキー

実の娘を騙して財閥に送り込み、本当の娘を返さないなんて、どんな理由があったってやっちゃいかんのよ。

詐欺、犯罪なのよ。

だいたいジアンの母親は、夫を頼りに生きていますが、暮らしが大変で子供たちの将来が心配なら、夫に不満を言う前に自分も働けって思います。


ヤン・ミジョン

ジアン、ジスの母。結婚後は専業主婦。


ジアンは自分がチェ・ウンソクではないことをまず、チェ・ドギョンに言います。

ここで2人が小細工して、両親に打ち明けるのを会社の記念行事が終わってからにしようとしたことは、下策も下策でとんでもないことです。

このような場合、一刻も早く言うべきです。

ジアンとドギョンはこの秘密を共有している間に一緒にスリルを味わい、情を通わせたようなのですが、ブログ主にはそれが全く理解出来ませんでした。

このとき、ジアンは不安で仕方なく、誰かを好きになるような精神状態じゃないと思うんです。

ドギョンを頼りにする気持ちはあったと思いますが、恋愛感情だとは思えません。


結局、打ち明ける前にバレてしまい、ジアンはひどく罵られてチェ家を追い出されますガーン

山で自殺未遂をして助けられ、海苔の加工場で住み込みで働いているところを、ソヌ・ヒョクに見つかり、ヒョクの献身で、少しずつ元気を取り戻しましたが、ドギョンに付き纏わられます。


このあたりから、ドギョンがおかしくなります。

ヘソングループの後継者という自覚があったドギョンは、親が決めた相手と結婚するつもりでしたが、土壇場でジアンへの気持ちを確信し、結婚を断り、左遷の事例が出るとなんとあっさり会社を辞めてしまいます。

車や通帳も取り上げられ、家を出たドギョンは、ジアンが暮らすシェアハウスに転がり込み、アルバイトをしながら自分で事業を始めようとしますが、祖父であるヘソングループ会長に邪魔されてなかなかうまくいきません。

ジアンに気持ちを伝えても、受け入れてもらえません。

この男はいったい何をしているのか、という気持ちになります。


ジアンの立場になって考えれば、ドギョンに好意があったとしても、あんなおっそろしい家族に関わるのはごめんだ、と考えるのはまともな判断です。

ドギョンのしつこさは、今まで見たドラマの中でダントツで一位でした。


ジアンは自分を騙して財閥家に送り込んだ両親を拒んでいました。

ジアンの兄も弟もそんな両親を非難(当たり前)。

最初はなんとか家族の絆を取り戻そうと頑張っていたジアンの父親ソ・テスは、途中でプッツンしてしまい、好き勝手に生きろと家出します。

父親がぐれてしまう展開は新鮮だなあと思いましたが、このお父さんのスネかたもかなりしつこかった。


ソ・テス

ジアン、ジスの父親。かつては事業が成功していたが失敗


ジアンが財閥家に行くと決めたとき、腹を立てて絶交したジスは、本当は自分が財閥家の娘だったと知って、ジアンにビンタをくらわし、両親にも怒り心頭で財閥家に戻りますが、財閥家のルールをいっさい拒否して自由勝手に振る舞います。

ジアンは財閥家でおどおどビクビクしていましたが、実の娘なのだから、これでいいんです。

ジス、ナイスグッ


ジスはソヌ・ヒョクがジアンの友達と知らずに片想いをしていました。

誤解とかいろいろありましたが、最後ジスとヒョクは両想いになりました。

この2人はお似合いの可愛いらしいカップルですラブラブ


ジスのパン屋の師匠が、ヒョクの美人のお姉さんと結ばれましたが、この二人のエピソードは長過ぎた。

ヒョクのお姉さん(仲間由紀恵に激似)は、美人で優しくて素晴らしい人だったのに、ジスが財閥家の娘とわかってからはヒョクとの交際を反対して急に冷たくなり、胸クソでしたムキー

パン屋の師匠も、ジスをクビにしたのは許しがたしムキー

フランチャイズ化してお金を儲けるというのも、師匠のスタイルじゃない気がしてなんだかガッカリしました。


終盤、グレていたソ家のお父さんが、チェ家のために大活躍します。

名探偵ソ・テスか!!ってくらいの腕前です。

お見事でした拍手

お父さんのガンが想像ガンではなくて、本当だったというエピソードはちょっと酷いえーん


長いドラマなので、見応えはありました。

そこまで嫌な人間がいないため「紳士とお嬢さん」のような大きなストレスはありません。

大嘘ついた母親は最後まで理解も出来ないし、許せませんが、それなりに報いはうけたと思います。

あんなに恐ろしい女だったノ・ミョンヒが、終盤になって人が変わったように夫に従順で穏やかになりましたが、人間はあんな風には変わらないと思いますダッシュ

でも、秘書と取っ組み合いの喧嘩をしたシーンは面白かったです爆笑

腕力で戦うときは、地位もお金も役に立ちません。

見下していた人間と、ただの人間同士として向き合うとこんなもんなのです。


ただ、ドギョンとジアンの恋愛には感情移入出来ませんでしたハートブレイク

ジアンが最後までそれほどドギョンを想っているように見えず、ドギョンのしつこさに負けた、という感じでハッピーエンドといえるのか。

しかも外国で再会しただけで、このあと2人がどうなるかは視聴者の想像に委ねられてしまいました。

ブログ主は視聴者の想像力に頼った終わり方は好きじゃないです。

この2人の恋は描き方によって、もっともっと盛り上げられたんじゃないかな。


最大のツッコミどころは、ジアンの母親かジアンに実の娘じゃないと嘘をつき、ジアンも兄弟たちもそれを簡単に信じたことです。

DNA舐めんな、と思います。

ジアンは子供の頃から現在までの間、必ず家族の誰か、母親か父親か兄か弟と似ていたはずです。

逆にジスはそういうことはなかったでしょう。

双子の娘のうち、1人は実の子供ではない、と聞かされたら、他人はともかく、本人や家族にはそれがどっちか、すぐにわかると思います。

それを言っちゃうとこの類のドラマは作れなくなるので、言わないのがお約束ですね。

あとジスを拾ったとき、亡くなった本当のジスに似ている、という「ならそういうこともあるよね」的な設定はありました。


なんだかんだ文句を言ってしまいますが、長編の韓流ドラマも、財閥ものドラマも面白いので、また似たようなドラマを探して見ようと思いますウインク




■第一話■




*本文中、敬称略させていただいています。




赤薔薇X赤薔薇

 

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