你好。
ブログ主、はじめての中国ドラマです。
全70話(MXテレビでは全67話)とかなり長いドラマでしたが、とても面白かったです。
最終回は滝のような涙を流しながら視聴しました。
このドラマは2018年、中国の動画サービスで放送されたそうです。
原題は「延禧攻略」(なんかカッコいい)
ブログ主は三国志オタクということもあり、中国史には興味があります。
三国時代以外では、清王朝にちょっぴり詳しいです。
なぜかというと、浅田次郎の「蒼穹の昴」シリーズが大好きだから。
続編の「中原の虹」も合わせて、すでに3回読みましたが、多分また読むと思います。
それほど好きな小説です。
「蒼穹の昴」は、清朝末期の西太后の時代の物語ですが、このドラマの皇帝、乾隆帝も西太后の夢で登場します。
賢帝で有名な方ですね。
清朝は、女真族(満洲族)が起こした王朝で漢民族ではありません。
男性の髪型(弁髪)が独特過ぎて、ちょっと引いてしまいますが、よく考えたら日本のお侍さんのちょんまげだって、「それどうやって思いついた?」ってほど奇抜です。
ビジュアル的には、私は韓国の朝鮮王朝時代の王朝ファッションの方が好きですが、清朝ファッションも目新しく、楽しめました。
妃や女官の髪型が複雑すぎて、どうやって結ってるのかわけがわからないですけど、洗髪もセットもさぞ大変だったでしょうね。
このブログは最終回のネタバレがありますので、未視聴の方は読まないでくださいませ。
登場人物紹介
女官/魏瓔珞(ぎえいらく)
姉の死の真相を探るために紫禁城に女官として仕官した瓔珞は、天才的な知力と度胸で、邪魔する者を次々にバッタバッタと倒していきます。
あまりに無双で、目的のためなら手段を選ばない冷酷無比な女子に見えますが、優しさを捨て切れず、損得関係なく、虐げられ人を見れば助けずにいられない情の深いところもあります。
基本的に瓔珞の攻撃は「やられたらやり返す」反撃で、私欲のために他人を陥れることはしませんが、敵は多く、度々窮地に陥ります。
松雪泰子と若い頃の麻生祐未に似ています。
ドラマの中のセリフで自分の顔のことを「腹に一物持っている顔」と貶してますが、確かに可愛いというよりは凄みのある美人です。
でも笑顔はとてもチャーミングでした。
皇后/富察(フチャ)容音
利発で自由な瓔珞を愛し、問題ばかり起こす瓔珞を全力で庇った富察皇后。
瓔珞も皇后を姉のように愛しました。
美しく気高く聡明な皇后は完璧な女性でしたが、策略渦巻く紫禁城に散ることに。
姉の復讐を果たした瓔珞は、富察皇后の仇をとるために、入内することになります。
皇后の「瓔珞」と言う発音が好きで、真似してみましたが、中国語はそもそも日本語とは発声方法が違うのか、難しいですね。
「皇后」と呼ぶ中国語が「ホウホウニャンニャン」と聞こえました
御前侍衛/富察傅恒
どんなにへんてこりんな髪型でも、美男子はやっぱり美男子なんだなあ〜と理解させてくれた傅恒。
はじめは姉をレイプした犯人と誤解され瓔珞につけ狙われますが、誤解が解けると同時に想い合う仲に。
瓔珞に「復讐心を捨て、幸せになってほしい」と忠告します。
身分違いを承知で「瓔珞を娶る」と決心しますが、瓔珞の命を助けるために、皇帝が決めた爾晴との婚姻を承諾します。
結ばれなくても、誰より瓔珞を理解し、瓔珞を守り続けた傅恒。
来世では結ばれますように。
乾隆帝/愛新覚羅弘暦
富察皇后を愛し、策略家の瓔珞を嫌っていましたが、いつの間にか愛していました。
乾隆帝は史実では25歳で即位し、85歳で退位と、なんと在位60年です。
乾隆帝の時代が清王朝の最盛期と言われているので、悲しいかな、あとは下がる一方ということですね。
17人も皇子がいたのに、乾隆帝が退位するときには4人しかいなかったというの、紫禁城の闇に思えて怖いです
跡を継いだのは第15皇子永琰(えいたん)なので、ドラマでは瓔珞の子になります。
wikiによれば、晩年は認知症で王朝に老害を撒き散らしたそうです。
ひどい書かれようだ
嫻妃/輝發那拉(ホイファナラ)淑慎
慈悲深い徳の人、という表の顔と裏の顔の差が怖い嫻妃。
一途に乾隆帝を愛し、愛が報われないことに苦しみ権力に固執しました。
モデルの清高宗継皇后が、髪を切ったというのは史実らしいですね。
貴妃/高寧馨
わかりやすい敵役の高貴妃。
ラスボスかと思ったら以外に早く消えました。
最期は気の毒でした。
後宮で寵愛を競うのはなんと辛いことか。
女官/明玉(めいぎょく)
ジャン・ズーシン
富察皇后の女官で、はじめは皇后に可愛がられる瓔珞に嫉妬して反発しましたが、やがて瓔珞のかけがえのない友になります。
意地悪していたときは瓔珞に敵認定されないかハラハラしました。
傅恒に憧れていましたが、傅恒の友、海蘭察(ハイランチャ)と仲良くなります。
可愛くてお似合いの二人でした。
二人にも来世で幸せになって欲しいです。
多拉爾・海蘭察(ハイランチャ)
ローレンス・ウォン
傅恒の友、明るい性格で信頼出来る人です。
逆境の瓔珞を助けたことも。
最終回では、瓔珞に傅恒の戦死と間際の言葉を届けました。
女官/爾晴(じせい)
スー・チン
富察皇后に信頼されていた女官。
傅恒に想いを寄せて、婚姻します。
爾晴のキャラ変が一番驚きでした。
せっかく好きな男と結婚できたんだから、尽くしていればいつか報われたかもしれないのに、傅恒の気持ちが瓔珞にあることに耐えられず、嫉妬から心を壊してしまったのかもしれません。
可哀想といえば、可哀想な女性です。
傅恒と瓔珞
女官として紫禁城に入った瓔珞が、やがて乾隆帝の妃になるのはネタバレでもなんでもなく、既定路線です。
二人が紫禁城で恋を育てる過程は、微笑ましくもあり、哀しくもありました。
まだ女官だった瓔珞が、傅恒を「若様」と呼ぶのが好きでした。
傅恒が瓔珞の命を助けるために、爾晴と婚姻することを決意したとき、
皇帝の命令で、大雪の中紫禁城を歩き続ける瓔珞を助けることが出来なかったとき、
戦場から戻り、瓔珞が入内したことを知って、初めて紫禁城で瓔珞と会ったとき、
切なくて泣きました
終盤、沉璧に瓔珞との駆け落ちを勧められて、迷いを見せますが、瓔珞を理解している傅恒は、罠にかかりませんでした。
話さなくても会わなくても、瓔珞も、それをわかっていて、二人はお互いを完璧に理解し合っていると強い絆に胸を打たれました。
そして、最後に瓔珞に会ったとき。
そのとき瓔珞の身分は貴妃で、後宮では皇后に次ぐ高い身分です。
「令貴妃」と呼ぶべきですが、傅恒は「瓔珞」と呼びかけて、「自愛せよ」と気にかけました。
そのシーンを今書きながら思い出しても涙が溢れています。
なんて深い愛なんだ。
傅恒が最期に瓔珞に残した問い
魏瓔珞
私は生涯をかけて
君を守り抜いた
来世では
私を守ってくれるか
瓔珞の答えは、「好(ハオ)」
わかったわ、約束する
良かったですね
瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜は現在、U-NEXTで視聴できるようです。
YouTubeに一話があるので、LINKをおいておきます。
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)