*BL妄想
(ジョングク×ジミン、ジン×シュガ)です
   苦手な方は閲覧ご注意ください

*ゲームBTS WORLD のアナザーストーリーのアナザーストーリーです☆

*第一話はこちら
























Side JM








「ごめんな、早かったかな」



「ううん、テヒョン的にはもう昼なんでしょ?」



テヒョンは農場を経営していて朝は早い。僕も普段はお店の仕込みがあるからこのくらいの時間は平気だった。



「ふふさすがにまだ朝だって」



「ふふっ、そっか」



「それでこの前の小豆の件だけど、別の納入先の分を調整して、少しだけど納品できそうだよ。まだ要る?」



「ホント?要る要る!ありがとう!」



テヒョンの農場は最近、農作物を使って商売を営む食品店界隈で話題になっていた。品質がとても良い。中でも小豆は粒がしっかりして味がいいと評判で、うちの店でも使ってみたかったのだ。



「明後日になるけど、大丈夫かな?」



「大丈夫っひゃんっ!」



電話していた僕は、耳に熱いものを感じて声をあげてしまった。同時に後ろからぎゅっと抱きすくめられる。ジョングクだ。僕は焦って困惑した目でジョングクの顔を見た。彼は目を伏せて、今度はうなじに唇を落とした。



「どうした?」



「っっ!っだ」



ジョングクの唇から漏れる吐息がくすぐったい。僕は声を上げてしまわないよう身をよじった。



「だ?」



電話の向こうでテヒョンが訝しげな声を上げる。大丈夫、と言おうとして、僕ははっとして身を固くした。背中から僕の体の前に回されているジョングクの手が、バスローブの中に忍び込もうとしている。




触られたら




変な声出ちゃうよぉ




焦った僕は、今度は非難を込めてジョングクの方を振り向こうとした。しかし、彼の腕ががっちりと僕を抱きすくめているせいで、身をよじっただけになった。僕はスマホを持った手を口元から精一杯離して、小声で言った。



(バ、バカっ電話してるんだからっ



ジョングクは僕を見た。口が尖っているのが可愛いけれど今はそれをじっと見ている暇はなかった。ジョングクが僕をじっと見つめながら、顔を寄せてきたからだ。




わわっキスなんかされたら




僕は電話を早く切り上げるために再び口元にスマホを当てた。



「だ、大丈夫」



「誰かいるのか?」



テヒョンが無邪気な声で聞いてくる。ジョングクの顔が近づいてきていたから、彼の耳にも届いていたのだろう。その声が聞こえた途端、僕と目を合わせて目を見開いた。胸がどくん、と鳴る。





な、なんで







なんか…浮気を問い詰められてるような気になるんだろう




ってか、なんて答えたら




「あえっとその、う、うさぎ!じゃなくて犬!犬が



「そんなにペット飼ってるの?」



僕が苦し紛れにごまかすと、スマホの向こうからは、テヒョンのびっくりしたような声が聞こえてくる。ジョングクは片眉を上げて、唇を尖らせた。