*BL妄想
(ジョングク×ジミン、ジン×シュガ)です
   苦手な方は閲覧ご注意ください

*ゲームBTS WORLD のアナザーストーリーのアナザーストーリーです☆

*第一話はこちら














Side JM







やっぱり「お手入れ」しておいてよかったじゃんか




気にしないで、と言われたものの気になるものは気になるのだ。ジョングクの唇が、僕のおとがいをゆっくりなぞってゆくのを感じた時、僕はそう思った。



「っあぁ



ジョングクの鼻先が首筋を滑っていく。くすぐったくて顔をのけぞらせると、視線の先に、ぴたりと下ろしたシェイドの隙間から光が漏れているのが見えた。




わあ、朝だ




朝なのに、こんな




「んジミニヒョン



ジョングクの柔らかな唇から体温が伝わってくる。昨夜愛し合った時の感覚が瞬時に戻ってきた。



「んんっあぁ



自分の吐く熱っぽい息が朝の雰囲気にそぐわない気がして、僕は内心気恥ずかしくなった。



「ジミニヒョン?」



心の内の戸惑いが現れていたのか、かぶさってくるジョングクを無意識に少し押し戻してしまったようだ。心配そうな顔になったジョングクを見て、僕は慌てた。



「あ、えっとそのなんか朝なのに僕ら



「え?」



僕はちらりと窓の外に目を走らせた。



「その昨日からっこんなことばかりしてるなあって



言った途端、僕はどきりとした。ジョングクが眉を寄せて、ものすごく寂しそうな、そして申し訳なさそうな顔をしたからだ。



「ごめんなさいがっついてますよね



「いやううん、それは



「そういえば、ジミニヒョン、ビーチも行きたいって言ってたのに、ごめんなさい



ジョングクは身を起こした。体温が離れて、僕は急にすごくさびしくなった。



「ごめんなさいずっと、我慢してたから嬉しくて



切なげな顔で見下ろされて、胸がどきんと揺れる。



「ごめん、そうじゃなくてなんか朝だから恥ずかしくて



「え






ジョングクの表情が少し明るくなった。胸の奥がきゅん、と震える。




可愛いな




「わっ」



その時、僕のスマホが振動し始めた。画面に、お餅の材料を卸してくれている取引先の人の名前が表示される。そういえば、この時間に連絡すると言っていたような



「あどうしよ仕事の出てもいい?」



窺うようにジョングクを見る。ジョングクはこく、と頷いて、僕にスマホを渡してくれた。



「はい、もしもし、テヒョンア?」



「あ、ジミナ!」



最近同い年だと分かった取引先の担当者、テヒョンの明るい声がスマホから聞こえてくる。