Side JN
結局、アイスクリームは食べる前にドロドロに溶けてしまった。
「あー…アイス溶けた…ごめん」
ユンギ怒ったかな、と恐る恐る顔を見る。体を清めて服を羽織り、ソファに沈んだユンギは、しかし意外にも微笑んだ。
「いいですよ。溶けるだろうな、と思ってたし…また買ってくれますよね?」
「あ…うん!」
嬉しくなってユンギに覆いかぶさって唇を塞ぐ。行為の後のキスは、弛緩した体の気怠い熱さや、唇の甘く濡れた感じから、お互い許し合っているのが感じられて好きだ。
「ん…」
唇が触れ合うちゅ、と言う音が耳に入ると、体の奥にまた小さく灯がともる。
「ぁ…ん…」
ゆっくりユンギの唇を味わってから身を離すと、ユンギがじっと俺を見た。
「シャワー…浴びたら…」
「うん、シャワーしよ。暑かったし汗かいたよな…」
「もっかい…シますか?」
ユンギの言葉に、俺の胸がどきんと跳ね上がった。
こ、これって…
俺はごくりと唾を飲んだ。
…もっかい…シたいってことだよな??
無表情を装うユンギの耳が赤く染まっているのに気づいて嬉しくなった。「する!」と答えたいのを我慢して、
「うん、シよっか」
と答えると、こく、と頷くユンギに頭が沸騰しそうになった。
か、可愛い…
めちゃくちゃ素直…
「じゃ、ジンニョン、先に…」
「や、お前先でいいよ」
「じゃあ…」
ユンギがソファから立ちあがる。バスルームに入っていくユンギを見ている時も俺はまだドキドキしていた。
若いあいつら2人見て…
当てられたんだろうか…