「ジミニヒョン…あ」
ジミニヒョンがケーキの上のハートをつまんで僕の唇に押し付ける。思わずぱくりと食べると、ジミニヒョンは目を細めて嬉しそうに笑った。
「大好きだよ」
「ジミニヒョン…」
愛しさが全身に満ちて、爆発しそうになる。僕はジミニヒョンの唇に自分の唇を重ねた。ふわふわと甘い熱に自分の熱を絡ませる。
「んっ…ふぅ…」
自分の体重をジミニヒョンにかけていきながら、ジミニヒョンの髪を撫でた。
「んんっ…」
「ジミニヒョン…抱きたい…」
唇を離して囁くと、ジミニヒョンは真っ赤になった。
「も、もう?」
「え、ダメですか?」
ジミニヒョンが困惑したように眉を寄せる。もしかしたら、やっぱり、嫌になったのかな…。もっと付き合ってから…とか。僕は緊張した。ジミニヒョンは頰を染めたまま、僕をじっと見つめて口を開いた。
「こういうのって…夜にするんじゃないの?」
うわあ…可愛い…
ジミニヒョンは不安そうに窓の外をちらりと見た。昼下がりの陽はまだ強い。
「夜じゃ無くてもいいんです。それに僕もう…待てないです」
再びジミニヒョンを抱き直して、顔を近づけていくと、ジミニヒョンは慌てて僕の体を手で止めた。
「あ、あのっ…じゃあ…その…」
僕が動きを止めると、ジミニヒョンはもじもじしながら一瞬目を伏せる。顔を上げた時には、瞳が潤んでいて、僕の胸はどきん、と跳ねた。
「シャワー浴びる?そういうこと…する前は、浴びるって読んだ…」
うわあ…また可愛いことを…
僕は恥ずかしそうに僕を見るジミニヒョンを見つめた。
「だから…さっき『待って』と言いましたか?」
僕が問うとジミニヒョンはこくりと頷いた。
「ジミニヒョン、何読んだの?」
「あ…僕があまり知らないから…インターネットで調べてみた…」
…可愛い…たまんないな…
もじもじと恥ずかしそうに僕を窺うジミニヒョンを抱き寄せる。彼は僕の胸に顔を埋めた。
「僕とえ っちするって…ちゃんと考えてくれたんですね」
ジミニヒョンが黙って頷くのにあわせて、腕の中で、ふわふわと柔らかい髪が揺れる。
「じゃ…シャワー…しましょうか」
ジミニヒョンがこくこく、とまた頷く。僕はごくりと唾を飲み込んだ。
あー…僕、待てるのかなあ…