*BL妄想

(ジョングク×ジミン)です

   苦手な方は閲覧ご注意ください

*画像お借りしています

*BTS WORLD のアナザーストーリーのアナザーストーリーです☆

*第一話はこちら

















Side JK







『ジニヒョンが真面目な電話してきたからびっくりしました』


『だ、だってジニヒョンが審査するなんて思ってない…』



ジミニヒョンが電話で話す声を聞きながら、僕は内心穏やかではなかった。電話の冒頭、相手がわかった時に、ジミニヒョンが安心したのがわかった。仕事関係だけど、軽口を叩けるくらい親しい相手どんな人なんだろう。



「あ、えっとお餅を卸してるんだけど、ホテル側の担当の方だよ。その方が、コンテストに出してみたらって、勧めてくれたんだ」



ジミニヒョンは微笑んだ。



「ずいぶん仲良くなったんですね」



「あ、うん。すごく明るくて面白いヒョンだから



心なしかジミニヒョンが慌てているような気がして、僕はカマをかけることにした。



「イケメンなんですか?」



「え、なんでわかるの?」



ジミニヒョンがきょとんとして目を見開く。僕は内心「あちゃー」と叫んだ。



「イケメン、なんだ



「うん背高くて顔ちっさくて目鼻立ちが整っててあ、でもね」



ジミニヒョンは突然くすくす笑い出した。



「肩幅がすごく広いの。おかしいくらい」






「そんなに?」



僕が驚いて言うと、ジミニヒョンは途端に目を細めて僕の首根に腕を巻きつけてきた。



「ねチャギヤ、もしかして妬いてるの?」



恋人同士でしか使わない呼びかけに胸がどきんと鳴る。




はあ全くこのヒョンは




「妬いてないわけないでしょう?」



唇を寄せると、またどちらからともなく唇が重なる。



「ん



甘く濡れた熱に酔いしれようとした時、店の奥からおばあさんの声が聞こえた。



「ジミン、大丈夫かい?手伝おうか?」



ジミニヒョンが慌てて唇を離して店の奥に声をかけた。



「おばあちゃん、大丈夫だよ、休んでて」




なんか、デジャブだなあ




僕は名残惜しくて、ジミニヒョンをもう一度だけぎゅっと抱きしめた。




ふたりっきりになれるところ探さなくちゃなあ