*BL妄想(テテ×ユンギ)です
苦手な方は閲覧ご注意ください
*画像お借りしています
*「小さな恋のうた」第1話はこちら
Side T
夢中でキスをして、ユンギヒョンの声に我に帰る。1回目は体を押されたけれど、2回目はそれはなく、ユンギヒョンは熱でぼんやりしているように見えた。少し眉が寄っていて、そんな顔も可愛いと思った。
「ごめんなさい…でも…可愛くて…」
「っ…」
俺が言うと、ユンギヒョンのピンク色に上気した顔はますます赤く染まった。
ちょっとは俺のこと、
考えてくれてるのかなあ…
「ね…ヒョン、治ったら」
先ほど聞いた問いをもう一度口にする。
「もっとキスしていい?」
ユンギヒョンは俺を見た。眉は寄っていなかったけれど、唇が尖っている。俺がドキドキしながら、言葉を待っていると、ユンギヒョンはこく、と頷いた。
「…考えとく」
「やった」
思わずガッツポーズをすると、ユンギヒョンは焦ったように、早口で言った。
「や、考えとくだけっ…だからな?」
「でも、考えてるときは…ユンギヒョンの頭ん中に俺がいるってことですよね」
ユンギヒョンが俺のことを考える時間のことを想うと胸が高鳴った。なんて素敵なんだろう。鼻歌でも歌いたくなったとき、ユンギヒョンが小さな声で、心なしかもじもじしながら、傍の鍋を指差した。
「お粥、もっと食いたい」
あ、そっか。
キスに夢中で、食事を中断してしまった。俺は小さく笑いながら、「ごめんなさい」と謝って、スプーンを取った。一口すくってユンギヒョンの口元に持っていくと、さっきよりスムーズに口を開けてくれて、俺はユンギヒョンとの距離が縮まった気がして嬉しくなった。
お粥がなくなると、ユンギヒョンは「テヒョナ」と俺を呼んだ。
「なんですか?」
「…あ」
「あ?」
続きを言うのためらっているようなユンギヒョンにドキドキする。グループの中ではMCをよくやっているけれど、この人は本当は、俺と同じくらい口下手なのかもしれない。
「ありがとな…」
恥ずかしげに目を伏せて言われると、またキスしたくなったけれどぐっと堪える。焦るな、俺。
ふふ、と微笑み返すと、ユンギヒョンの頰はまた赤く染まった。
ユンギヒョンがもう寝ると言うので、薄い掛け布を厚めの布団に代えて、寝床を整えてあげた。片付けるために鍋やスプーンをひとまとめにして、傍らに置く。
「じゃあ、お大事に」
布団にくるまるユンギヒョンに言うと、素直にこく、と頷く様がまるで幼子のようで、胸の奥がきゅんと震える。ひとまとめにした鍋を持って立ち上がり、部屋を出ようとしたとき、背中からユンギヒョンの小さな声が聞こえた。
「あの…明日…もっ…」
ぱっと振り向く。ユンギヒョンは一度唇を引き結ぶようにして、一気に言った。
「…メシ、作っていいぞ」
「え…」
思わず頰が緩む。
「えっと…その…その方が、早く…治りそうだから」
「うん」
ユンギヒョンは言い訳するみたいに早口で言った。俺は嬉しくて鍋を置いてユンギヒョンの側へまた座った。熱のせいか、潤んだつぶらな瞳で俺を見上げるユンギヒョンに、ちゅ、とくちづける。髪を撫でながら唇を甘噛みすると、ユンギヒョンの唇から「ん…」と吐息がこぼれて、頭が沸騰しそうになった。名残惜しいけれど、唇を離す。
「テヒョン…」
「早く治して…いっぱいキスしたいです」
「バカ…もうしてんじゃねぇか」
ユンギヒョンは両手で布団の端っこを持って、恥ずかしそうに鼻先に引っ張り上げた。
「へへ」
にこ、と笑いかけるとユンギヒョンの眉がよる。
「もう、寝る」
「うん…おやすみなさい」
ユンギヒョンは寝返りを打って向こうを向いた。耳が真っ赤だ。
あれ、熱のせいだけじゃないって、ちょっとはうぬぼれてもいいのかな…
俺はそっと部屋を出た。
明日は、早起きしよう。
早く、ユンギヒョンに会いたいから…
「ね…ヒョン、治ったら」
先ほど聞いた問いをもう一度口にする。
「もっとキスしていい?」
ユンギヒョンは俺を見た。眉は寄っていなかったけれど、唇が尖っている。俺がドキドキしながら、言葉を待っていると、ユンギヒョンはこく、と頷いた。
「…考えとく」
「やった」
思わずガッツポーズをすると、ユンギヒョンは焦ったように、早口で言った。
「や、考えとくだけっ…だからな?」
「でも、考えてるときは…ユンギヒョンの頭ん中に俺がいるってことですよね」
ユンギヒョンが俺のことを考える時間のことを想うと胸が高鳴った。なんて素敵なんだろう。鼻歌でも歌いたくなったとき、ユンギヒョンが小さな声で、心なしかもじもじしながら、傍の鍋を指差した。
「お粥、もっと食いたい」
あ、そっか。
キスに夢中で、食事を中断してしまった。俺は小さく笑いながら、「ごめんなさい」と謝って、スプーンを取った。一口すくってユンギヒョンの口元に持っていくと、さっきよりスムーズに口を開けてくれて、俺はユンギヒョンとの距離が縮まった気がして嬉しくなった。
お粥がなくなると、ユンギヒョンは「テヒョナ」と俺を呼んだ。
「なんですか?」
「…あ」
「あ?」
続きを言うのためらっているようなユンギヒョンにドキドキする。グループの中ではMCをよくやっているけれど、この人は本当は、俺と同じくらい口下手なのかもしれない。
「ありがとな…」
恥ずかしげに目を伏せて言われると、またキスしたくなったけれどぐっと堪える。焦るな、俺。
ふふ、と微笑み返すと、ユンギヒョンの頰はまた赤く染まった。
ユンギヒョンがもう寝ると言うので、薄い掛け布を厚めの布団に代えて、寝床を整えてあげた。片付けるために鍋やスプーンをひとまとめにして、傍らに置く。
「じゃあ、お大事に」
布団にくるまるユンギヒョンに言うと、素直にこく、と頷く様がまるで幼子のようで、胸の奥がきゅんと震える。ひとまとめにした鍋を持って立ち上がり、部屋を出ようとしたとき、背中からユンギヒョンの小さな声が聞こえた。
「あの…明日…もっ…」
ぱっと振り向く。ユンギヒョンは一度唇を引き結ぶようにして、一気に言った。
「…メシ、作っていいぞ」
「え…」
思わず頰が緩む。
「えっと…その…その方が、早く…治りそうだから」
「うん」
ユンギヒョンは言い訳するみたいに早口で言った。俺は嬉しくて鍋を置いてユンギヒョンの側へまた座った。熱のせいか、潤んだつぶらな瞳で俺を見上げるユンギヒョンに、ちゅ、とくちづける。髪を撫でながら唇を甘噛みすると、ユンギヒョンの唇から「ん…」と吐息がこぼれて、頭が沸騰しそうになった。名残惜しいけれど、唇を離す。
「テヒョン…」
「早く治して…いっぱいキスしたいです」
「バカ…もうしてんじゃねぇか」
ユンギヒョンは両手で布団の端っこを持って、恥ずかしそうに鼻先に引っ張り上げた。
「へへ」
にこ、と笑いかけるとユンギヒョンの眉がよる。
「もう、寝る」
「うん…おやすみなさい」
ユンギヒョンは寝返りを打って向こうを向いた。耳が真っ赤だ。
あれ、熱のせいだけじゃないって、ちょっとはうぬぼれてもいいのかな…
俺はそっと部屋を出た。
明日は、早起きしよう。
早く、ユンギヒョンに会いたいから…
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ホントはここらへんで終わり、な予定だったんですが、更新してるうちに気が変わり(笑)←よくあります
続きを書いてます♡
そしたら「小さな恋のうた」って感じの雰囲気じゃなくなってきたんだけど(理由は推して知るべし♡)、とりあえずこのままもうちょっと続きますー☆