Side JM
薄く目を開けると眩しくて、僕は一瞬で覚醒した。起き上がろうとして、ジョングクの、何も身につけていないむき出しの腕が僕の腕に絡みついているのに気づいた。
朝日の下で見ると…
なんか…
夜通し交わっていたくせに、いざ朝になると気恥ずかしさを感じて僕はベッドから身を起こした。時計を見る。
「わっ!グガ!」
僕は驚いて声をあげた。集合時間の20分前だったからだ。
「や、やば、ジョングガ、起きて起きて」
慌ててジョングクをゆり起こす。目を開けたジョングクは僕を見て、にこ、と笑った。
「ふふ…ジミニヒョンいる…」
寝ぼけているのか、そのまま腕の中に抱きすくめられる。僕は動けなくなった。
「眠れた?僕の、ジ、ミ、ナ…」
ジョングクは目を細めてふにゃ、と笑って僕の顔を覗き込むと、唇を寄せてくる。ドキドキしながらも、僕は鬼の心で手のひらをジョングクの顔にかぶせてブロックした。
「な、何…」
「もう、9時半過ぎてるよ、ジョングガ!急がなきゃ」
ジョングクの目が丸くなる。
「わ、もっと早く言ってジミニヒョン」
「お前が聞いてないから!」
僕たちは起き上がり、一気にバタバタと身支度を始めた。
Side JK
少し遅れて、待ち合わせ場所のホテルのエレベータホール前に行くと、皆がもう待っていた。まだ髪が濡れている僕たちを見て、皆はにやにや笑った。それを見たジミニヒョンが恥ずかしそうに両手で口元を隠す。
「遅いねーおふたりさん」
「何してたんだ?」
ジニヒョンがからかうように言い、ホビヒョンがとぼけたように聞いてくる。僕は噴き出した。
「…だから、バレるの嫌だったんだよ〜」
尖らせた口でそう言うと、言葉とは裏腹に、糸目になって僕をぽかぽか叩いてくるジミニヒョンが可愛くて、僕は微笑んだ。
…ああ、なんか足りないなと思ったら…
起きてから、キスしてないや…
僕はジミニヒョンを抱き寄せて、目を丸くするジミニヒョンに、素早くちゅっ、とキスをした。
「ちゅーした!」
「先生、ジョングク氏がちゅーしてるー」
「いーけないんだいーけないんだ」
「マンネがそっち側か…てことはジミンがあっち…」
囃し立てたり、呟く5人に僕は堂々と「いいじゃないですか、みんなしかいないんだし」と言い放つと、真っ赤になって僕の腕の中で固まっているジミニヒョンにもう一度、かすめるようなキスをした。
…fin.
☆☆☆☆☆☆☆
終わりましたーー♡♡♡
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一応、次の記事であとがき書きます(*^^*)