メッセ返滞ってます、ごめんなさい〜
少しお時間下さいませ〜
Side JK
ユンギヒョンの部屋をノックすると、ややあってドアが開く。
「来たか」
ユンギヒョンはニヤリと笑って、僕を迎え入れるように腕を後ろに振った。
「ナムジュニ落ち込んでただろ?」
ユンギヒョンがいきなりそう聞いて、僕は噴き出した。僕は何も言わなかったが、それが答えだと思ったらしい。ユンギヒョンは椅子に腰掛けて満足そうに笑った。
「あいつだいぶジミンのこと気に入ってるよ。恋かどうかはわからんけど…その自覚もないだろうし」
「守ってやれって言われました」
「そうだな」
ユンギヒョンは頷いて、僕を見た。
「あー、俺も経験あるけど、落ち込んだ時に」
ユンギヒョンはなにかを思い出すかのように言葉を切った。
「心を許せる人間がそばにいてくれればそれだけで救われる」
僕は、デビューの後数年間、ユンギヒョンが辛い時期を過ごしたことに想いを馳せた。その時にユンギヒョンのそばにいたのは、誰なんだろう…。
ユンギヒョンは続けた。
「俺はあいつの声が好きだ」
僕は頷いた。ジミニヒョンのことを言っていることはすぐわかった。ユンギヒョンは聞いている人の気をそらすかのような言い方をすることがあるように思う。
「あいつが俺の好きな声で歌い続けられるように…心が落ちたら、お前にちゃんと甘えて、それでもダメだったり、お前と何か…難しくなったりしたら俺んとこ相談しに来いって言っておいてくれ」
「直接言えばいいじゃないですか」
僕が笑いながら言うと、ユンギヒョンは気まずそうに笑った。
「…恥ずかしいだろ」
「僕には平気なんですか」
「友情を交わした仲だからな」
ユンギヒョンはニヤリと笑って、握りしめた拳を差し出した。マルタの暑さが蘇る。僕も笑って拳を当てた。
「お前も何かあったらすぐ来い」
「わかりました。ありがとうございます」
部屋を出ようと僕は踵を返したけれど、思い直してもう一度ユンギヒョンの方を向いた。
「ユンギヒョンは…僕らのこと、わかってましたか?」
「…ああ、まあ、な」
ユンギヒョンは表情を変えずに頷いた。
「じゃあ、なんで…何も…」
「そりゃ、ジミニがそういうの気にすると思ったから」
ユンギヒョンはこともなげに言って、僕はそのさも当然、という態度に少し妬けた。僕と同じくらい、この人たちはジミニヒョンのことをわかってる。
僕はもっと、ジミニヒョンのこと、知りたいな…
僕だけしか知らない、ジミニヒョンのこと…
「うん、そうですよね…」
「まあ、あんまり気にするんじゃない。お前も」
ユンギヒョンはにこ、と笑って、僕は温かい気持ちになった。「では」と言って、ドアに近づき、ドアノブに手をかけた時、背中からユンギヒョンの声がした。
「…あ。ジニヒョンが話したいことあるってさ」
…マジで⁈
…ジニヒョンも⁈