Side JK
「飽きてなんか…」
「だって、全然シてない…から…」
今にも泣き出しそうに言い募るジミニヒョンを僕は夢中で抱きしめた。
「それは、あなたの体が心配で…」
僕はジミニヒョンのうなじを撫でた。つい先日、ジミニヒョンが痛みを訴えた場所だ。
「スケジュール参加できなくて落ち込んでたでしょ?もうあんな思いさせたくないんだよ」
ジミニヒョンは僕を見て首を振った。
「だから、それはグギのせいじゃない…僕がその前の日、夜中まで練習しすぎたせいだよ」
ジミニヒョンは困ったように微笑んだ。
「それに、グギにこうやって触れられなくてすごく辛かった…」
胸が痛いくらい騒いで僕は顔をしかめた。この胸の痛みはなんなんだろう。わかることは、この人がすごく、すごく大事だということだ。
「ジミニヒョン…ごめん」
ジミニヒョンの、筋肉がしっかりついているのに細い肩をぎゅ、と抱きしめる。
「グガ…」
頰にジミニヒョンの唇が触れる。たまらず僕はジミニヒョンの唇を塞いだ。
「ん…」
すぐに触れ合う熱を絡ませながら、ジミニヒョンの背中を 撫でると、伝わってくるのはシャツの下の細い紐の感 触 だった。口づけを続けながら紐をなぞるようにすると、ジミニヒョンは身をよじった。
「っ…んんっ…」
ああ、やばい…
昼間胸の内に封じ込めた、ジミニヒョンのシャツを 脱 がせて下 着 姿にしたいという欲望が一気に顔を出した。
僕は唇を離して、ジミニヒョンの顔を覗き込んだ。
「僕をその気にさせるために、着たんだよね?」
下着の紐をシャツの上からなぞりながら聞くと、ジミニヒョンの頰はまた染まっていく。恥ずかしげにこくりと頷くジミニヒョンのシャツのボタンに手をかけながら僕は聞いた。
「じゃあ、僕は、これ脱 がせて…その下、見てもいいんだよね?」
「ん…でも、いざそうなると…恥ずかしいっていうか…わっ」
「だめだよ」
照れて笑い、もじもじと自分の体をシャツごと抱 きしめるジミニヒョンの手を僕は笑って払いのけた。