Side JK
「ジョングガ…」
僕を見て嬉しそうに笑うジミニヒョンを見て僕は面食らった。ジミニヒョンはカーディガンは脱いでいたものの、まださっきのシャツのままで、僕の目は自然と白いシャツのそのまた下、薄く透ける黒い紐に吸い寄せられた。
「なんで…こんなの着てたの?見られたでしょ」
ベッドに腰掛けるジミニヒョンの隣に座るや否や僕はすぐさま尋ねた。
「へ?」
「こんなの着てるから…あの変な人に目をつけられたんじゃん」
白いシャツの下の透ける紐を指差して言う。ジミニヒョンはきょとんとした。
「変な人?」
「ほら、なんだっけ…ジミニヒョンのことベタベタ触ってた、あの雑誌社の人」
「クォンさんだろ、失礼な奴だな」
ジミニヒョンは小さく微笑んだ。
「そんなベタベタとか言うほど触られてないよ…韓国の方だし、僕らのことを元から知ってくださってるんだ」
ジミニヒョンは僕に諭すように言って、僕は内心ため息をついた。
だめだ…
この人、ステージやメディアではあざといまでの愛橋をいくらでもできるくせに…
相手が立派そうに見える年上の男性だと、そういうこと、疑いもしないのかな…
僕は諦めて、違う方向から伝えることにした。
「これ、下 着?」
シャツの上から黒い紐を指差す。ジミニヒョンの瞳が困惑に揺れた。
「うん…あの…」
「なんでこんなの着てたの?」
僕はできる限り怖い顔を作って聞いた。ダンスのためとは言え、こんな姿を日常的に見せられたらドキドキして僕の身がもたないし、今日みたいな変な人に目をつけられることも出てくるだろう。今日で終わりにしてもらわないといけなかった。
ジミニヒョンの顔を見る。眉は困ったように寄り、頰は真っ赤だった。心なしか潤んだ瞳で僕を見つめている。
な…
そんな風に見つめられると…
知らず、腹の底の熱がどくんと動き出す。それを隠したくて僕はわざとぶっきらぼうに言った。
「…ダンスのためかもしれないけど、変な目で見る人もいるんだから」
…僕とか。
僕とか僕とか…
見ているとまた変な気持ちになりそうで、僕はジミニヒョンのシャツから目をそらした。
「ちょっとは気をつけ」
「ダンスじゃ…なくて…」
ジミニヒョンが困ったように呟いて僕は顔を上げた。ジミニヒョンの瞳が潤んで、ホテルの部屋の薄暗い照明の下でキラキラ揺れる。
「お前のこと、その気にさせたくて…」
え…
びっくりして顔を見ると、ジミニヒョンは所在なさげに自分の手でシャツの襟に触れた。
「最近、その…僕とシないから…飽きたのかなって…」
うあ。
泣き出しそうな顔をしたジミニヒョンの思わぬ言葉に、抑えていた愛しさや欲 望 が爆発しそうになる。僕はジミニヒョンを抱 き寄せた。
「ダンスじゃ…なくて…」
ジミニヒョンが困ったように呟いて僕は顔を上げた。ジミニヒョンの瞳が潤んで、ホテルの部屋の薄暗い照明の下でキラキラ揺れる。
「お前のこと、その気にさせたくて…」
え…
びっくりして顔を見ると、ジミニヒョンは所在なさげに自分の手でシャツの襟に触れた。
「最近、その…僕とシないから…飽きたのかなって…」
うあ。
泣き出しそうな顔をしたジミニヒョンの思わぬ言葉に、抑えていた愛しさや欲 望 が爆発しそうになる。僕はジミニヒョンを抱 き寄せた。