NEOという集団について、川湯物語で書いた。
NEOのメンバーは8人いて、彼らがワチャワチャする姿は今から思うと貴重だったなあと思える。
基本的には山本と石本の2人がBOSSで後の連中を牽引しているような、担がれているようなそんな感じのグループだった。
LIVEを重ねるたびに、芸大の中での実力のある面々達に浸透し確かな地位を築きつつあった。
僕は、そんな彼らのLIVEを手伝うことが、何ともいえない誇りのような気持ちに、いつもなった。
ある夜中に僕は、上マン(上野学生マンション)の山本の部屋にいた。
山本は用事があり途中からいなくなってしまった。
部屋の中には、上マン住人の城田、石本がいた。
「なあ、君らって基本的にボケなん?」と僕は二人に聞いた。
「うーーーん、、せやなあ、コンビでいうとボケやな!」と城田が快活に応えた。
「ほな、君らがネタ考えてんの?」とさらに僕は突っ込んだ。
「いやああ・・・基本は二人やけど、うおおおおおおとかの辺りは大概オレやな」と石本。
「うちらは、せやなあタケマがあらかた考えて、オレが乗っかる感じやなあ」と城田も応えた。
「へえーそうなんや」と他愛のない話をダラダラとしていた。
そう、ヒマなのだった。もう、ビックリするくらい暇。ボケーっとTV見たり、なんやボツボツ喋ったり。
「せや、NEOのビデオみよか」と石本が山本亭にあったハンディカメラを見ながらいった。
「ええなあ、みよや」と僕。
NEOの上映会が始まった。
「うーん、ほー、なるほど、mmm」と石本が唸なる。
「ホンマ、佐藤はメチャメチャあほやなあ」と城田が奇声を上げる。
うははははと、爆笑する僕。こんな風にいつもの真夜中が過ぎていこうとしていた。
「やっぱり君らおもろいわ」と僕。
「なあ、テープ余ってんちゃう?」とさらに僕。
「なあ、なあ、ちょ、ネタやってや!オレ撮るからさ!君らがネタ仕込んでさ、どう?」
「うーん?」と石本と城田はお互い見つめあいながら、こいつとか・・・そんな顔をしてニヤリと笑った。
・・・・そのときの僕は、ちょっと、面白いことしてよ、そんな気持ちで言っただけだった。
そうなのだ、彼らはNEOきってのボケ男優。
この二人が後に見せる輝きを僕は忘れない。
伝説のワンナイトショー『裏NEO』の幕があけようとしていた。