(前回の続き)
何はともあれ、長年、カタログと店頭で、眺
め、憧れるだけだったエレキギターを手にする
ことができました。ハードケースの方が、ギタ
ーにとっては良いのですが、そこまでは手が出
せず、丈夫そうなソフトケースを選択しまし
た。
そのソフトケースから出したエレキ。新品
で、当然のことながら、艶々!シールド(ケー
ブル)でギターとアンプを繋ぎ、アンプの電源
ON!アンプから、独特の音が発されます。
まずは、チューニング。チューナーではな
く、音叉を使用しました。
※これより、高校時代にタイムトリップ。
高校入試合格発表の日。掲示された中に、自分の名前を発見、嬉しさいっぱいで受付へ手続きに。そこで、芸術科目が、音楽と美術の選択とされていて、僕は、どちらも好きですが、より好きな音楽を希望。入学後、希望通り、音楽
に決定されていて一安心。これが、後に、重要な関わりを持ちます。
1年生は、普通の授業で、時には、グループごとに、楽器が演奏できる子は演奏し、他の子は歌ったりというのもありました。
(その最後近くに、歌のテストで、ザ・タイガースの「廃虚の鳩」を歌い、先生に高評価されるという出来事がありました。)
2年生になり、女子は全員、家庭科へ行ってしまいます。そういう時代でした。
芸術は、週1回、2時限続きの授業です。僕がいた音楽は、そこで1年間、ギターを習うことになっていました。
クラシックギターを使用してのもので、最初は、どの音階がどこにあるのかも、コードも、何一つ知らないところからのスタートでした。
それから、一つ一つ覚え、簡単なコードストロークをしながら歌うこともできるようになりました。
※現代に帰還。
その時に覚えた、各弦の当該箇所を押さえ、
進めて行きます。
チューニング完了。次に、各音階を順に鳴ら
していきます。そして、各コードを押さえ、ス
トローク、アルペジオなど、いろいろ試してい
きます。「花の首飾り」のAmアルペジオは、
勿論!
その日から、休日などに、時々、弾いていま
した。
簡単なコードストロークをしているうちに、
1~3フレットではなく、その下の方の音階も
知るようになり、ザ・タイガースの「僕のマリ
ー」の間奏、ザ・スパイダースの「夕陽が泣い
ている」のイントロなどを弾いたりするように
なります。
でも、根が不器用な僕。どうしても、コード
が上手く押さえられず、きれいな音にならない
方が多く、また、
「エレキ!」
というより、普通のフォークギターの音のよう
にしか聴こえないことに、落ち込むことしばし
ば。
やがて、仕事の忙しさや、環境の変化に伴
い、長い長い、沈黙の冬を迎えるようになりま
す。
更に、次回に続きます。
※ ↓トッポのギブソンESー335、チラッと映ります。また、ザ・スパイダースの井上孝之(当時)さん使用のギターが、僕が2本目に買ったモデルの本物です。