先日、小豆島の西の玄関口、土庄(とのしょう)
港で、こんな幟を見ました。
「冷やしそうめん」
冷やしそうめん!?そうめんは、冷やして
食べるのが当たり前なのに、何でわざわざ、
「冷やし」を付けるのか。温める場合は「にゅうめ
ん」とすれば良いので、ちょっと滑稽に感じまし
た。
因みに、平成の大合併によって消えてしまった
僕の住む、旧池田町は、小豆島3町の中でも
特にそうめんの製造が盛んで、実家のすぐ近所
にも製造しているお家があって、「手延べそうめ
ん」というように、木製の装置にそうめんを架け、
架けた棒を段々ずらして伸ばし、そして乾燥させ
る場面を、日常的に見て育ちました。
その、そうめんを架けた棒の部分、そうめんを
切って残った部分を、「ふし」と言って、その弾力
が、普通のそうめんとまた違って、こちらも好き
でした。
これらを食べる時は、いつも、母の造ったつゆ
を使っていました。お好み焼き、だんご汁・・・
大好きな、母の料理。もう、二度と味わうことは
できません・・・。