一週間に一度通る道があります。緑豊かな
里山が、民家の傍にあります。
ある日、大きな作業音がしていました。辺りを
見回したところ、その里山の一角を、重機が
地ならししていました。ということは、その部分の
樹々が伐採、掘り起こされていたということです。
翌週、その面積は、さらに拡大していました。
そして、先週。長方形のとても広い更地が出来上
がってしまっていました。
それを見て、
「太陽電池パネルでも設置するのか?」
と思いました。傾斜が、それに向いているように
思えたからです。
「クリーンエネルギー」 その名の下に、色んな
場所に増加している、この設備。黒っぽい羽根を
広げたカラスか何かのようで、不気味な気がしま
す。
クリーンエネルギー=自然エネルギー。この
設備を設置するためなら、大事な自然をぶち壊し
ても良いと考えているのでしょうか?木を伐採、
山を削れば、当然、保水力は低下します。ただ
でさえ、脆い花崗岩で覆われている小豆島です。
また、台風、大雨による大災害を引き起こしかね
ません。危惧しています。
また、太陽電池パネルに含まれると言われる
有害物質。きれいなはずの発電設備に、この
矛盾。故障した際の修理費、屋根にかかる
負荷、使用できなくなった際の廃棄方法、その
費用、電力会社が、電気の買い取り価格を
不当に値切り倒す、若しくは、買取拒否だって
ないとは言えない気がします。
自然への影響を考え、また、自家発電による
節約を考えて自宅に設置した人には、
「こんな筈じゃなかった」
という時がくるかもしれません。
安易にブームに飛びつくのではなく、慎重の
上にも慎重さが求められます。