自作の詩を発表し、相手と対決する「詩のボク
シング」、最近は、テレビ番組で、俳句対決が
人気です。でも・・・
それって、ちょっと違うと思うのです。詩も俳句
も、自分の感覚、精神を形として現した物であっ
て、決して、自分の作品を
「どうだ、お前の作品より優れているだろ」
と自慢したり、相手を攻撃したりする物では無い
と思うのです。
ボクシングのリングと同じセットで競い合う
2人、それを見て盛り上がる観衆。そこには、
他人の心の隅っこにある傷や痛みを思いやる
心は存在していないと思われます。もし、
「相手より優れた物を作ってやろう」
と考えて作り始めたのなら、根本的に間違って
います。
僕も、詩、俳句を作りますが、格闘技の如き
世界に、自分の精神の吐露された物を持ち込ん
だり、他人より優位に立とうと考えたことは、一度
もありません。