「ゴンドラ」で思い出すもの、もう1つは、
山口百恵さんの「夢先案内人」です。「二人の
乗ったゴンドラで夜明けを迎える」そんな感じ
です。(随分簡略化しましたが)
これは夢でしたが、僕が実際に夜明けを体験
した時のことを書いてみます。
20代前半の頃だったと思います。自分の恥を
晒すようですが、ある事情で、「プチ家出」のよう
なことをしました。(と言っても、夜8~9時台に
出て、翌午前中には帰ったという、実に「プチ」な
話ですが)
車で出て、何か所かで、座席の背もたれを
倒し、いろいろ考えました。
暗い、誰もいない、母校の小学校に行き、
鉄棒で遊んでもみました。
そして海辺へ。車から降り、防波堤の上に
仰向けになり、空を眺めていました。
やがて、時間が過ぎ、空の色が変わり始め
ました。何と表現してよいかわからないくらいの、
それは実に、大自然のエネルギーを感じる色、
その変化の仕方。感動しました。
あれから30年以上経ちますが、未だに色褪せ
ないその素晴らしさ。若き日の大事な出来事、
思い出です。