「1月24日」・・・45年前のこの日、ザ・タイガースは、
日本武道館で「ザ・タイガース ビューティフル・
コンサート」を行い、解散しました。
前年の12月、某スポーツ紙が「タイガース解散」を
すっぱ抜き、所属する渡辺プロには、抗議の電話が
殺到したそうです。最近のスマップ問題と重なります。
その2年前の3月、トッポ脱退、シロー加入。
その結果、ピーの考えもあり、彼らは解散の道を選ぶ
事になります。
そのコンサートを収録したLP「ザ・タイガース・
フィナーレ」、3年前の、オリジナルメンバー復活を期に
発売された限定盤DVD「ザ・タイガース フォーエヴァー
DVDBOX-ライヴ&モア-」での映像が、メンバーの
心境も表しています。
最初のジュリーの挨拶。
ピーの「ヘンリー8世君」。すごく可愛いピー!
寂しさは微塵も感じられません。彼の主張通り、
解散を迎えられるからでしょうか。
第2部、1曲目「都会」の後、リーダー、サリーのお話し。
何度も涙で詰まってしまいます。直後のデビュー曲
「僕のマリー」、ジュリーの声、泣いているようです。
「花の首飾り」、ついに堪え切れず、ジュリー、俯いて
涙をこぼします。会場騒然。シローも、「何があったのか」
といった感じでそちらを見ます。
続いて「青い鳥」。涙ぐんでいるタロー。自身のソロ部分
♪青い鳥~で、泣き出してしまいます。体を低くし、涙を
拭います。
やがて、「アイ・アンダ・スタンド」。もう、ファンは、その時
がきたのが分かります。コーラスも、いつもと違い、
はっきり、「蛍の光」のメロディーです。
間奏でのジュリーの最後の挨拶。立派です。ファンは
悲鳴です。あのピーも、この頃には泣いていたそうです。
そして、最後の最後、「ラヴ・ラヴ・ラヴ」。何度もファンに
お辞儀するメンバー。そして、舞台を去ります・・・。
当日、ニッポン放送は、この模様を生中継したそうです。
この放送を聴く事が出来たファンは、今、まさに解散
しようとしている彼らに、気が気ではなかったのでは
ないでしょうか。
LPも、DVDも、カットされた部分があります。
この放送はノーカットでしょう。羨ましいです。
ジュリーの「僕たちは、この1月24日を決して忘れま
せん。皆さんも、良き思い出として取っておいてください」
・・・その通り、僕にとっても、決して忘れる事のない日に
なりました。毎年、1月24日が近づくたびに、「ああ、また
この日がくるんだなあ」と思います。