今日、全国チェーンの大型電気店がオープンしまし
た。開店時刻前後に、近くの道路を通ると、通勤
ラッシュ以上の渋滞でした。
そこを通り過ぎた後、立ち寄った所で、
「開店なんだから、アドバルーンでも出ているかな」
と、その方向を見ますと、本当に、アドバルーンが出て
いました。高く上がり、風に揺れ、それでいて力強さを
感じます。
何年、いや、何十年ぶりに見たでしょう。アドバルーン
が上がっているのは。
なぜか、子どもの頃の楽しかった日々、オイルショック
前の、日本の景気が良かった頃の事が頭に浮かびまし
た。
一方で、島外の大型資本が次々押し寄せ、少子高齢
化も重なり、個人商店、小規模店は、次々廃業。
昔、「大きい事はいい事だ」というCMがありましたが、
「安い事はいいことだ」とばかり、低価格を競っています。
それを実現するため、労働者は低賃金、長時間労働、
サービス残業、保険未加入、さらに、事業所の海外移転
と、問題点も多々あります。
見栄えの良い会社も、裏では従業員の悲鳴が聞こえる
かも。優雅な姿の白鳥が、水面下、激しく水を掻いている
ように。
正午過ぎても、広い駐車場は満杯です。アドバルーン
は、日の光を受け、悠々と泳いでいます。
はたして、このまま好調を維持できますか。それとも、
熱が冷めると、他の多くの店舗のように・・・。