今朝、玄関脇の草花の、それも細い茎(腰より低い
位置)に、セミの抜け殻が一つありました。
「この庭で孵ってくれたんだね、ありがとう。」
硬い、硬い一面の土の状態だったのを耕し、少しず
つ花木や果実のなる木、草花の種、苗を植えたり
蒔いたりしてきました。一番の目的は、野鳥を呼ぶた
め、そして、昆虫を呼ぶため、それから、思い出の
実家の畑、庭の再現です。
それらが育ち、たくさんの蝶、そのほかの昆虫、
野鳥が来てくれるようになりました。今年は、何と!
ウグイスをすぐ目の前で、鳴いている口の中や、
顔の表面の動きまで確認できました。
セミ。この庭で鳴いてくれるようになり、やがて、
産卵している場面にも遭遇するようになりました。
「7年後、待っているよ!」と声をかけたりしました。
ある年、初めて幼虫を発見!すごく嬉しかったです。
「この庭で長い間育ってくれたんだね。」
それから、度々、抜け殻を目にするようになりました。
今朝の抜け殻、頭が下向きでしたが、大丈夫だった
のでしょう。
町の「開発」という名の自然破壊で、前年まで、すごい
賑わいだった木々のあった場所が舗装され、駐車場に。
何年も地面の中で暮らし、「さあ、いよいよ地上へ!」
と上へ、上へと進んだ先がアスファルト・・・!!
「むごい!」といつも思っています。
夏の日、残された短い命を懸命に生きているセミたち。
8月6日、9日、15日が近づいてくると、その声の中に、
戦争で殺された兵士、住民たちの、「戦争を繰り返さ
いで!」の声も混じっているような気もします。