伊勢から20分の「 VISON(ヴィソン)」に行って参りました。実は家内が、伊勢神宮に行ったことが無い、なんてぼやくものですから、絶好の機会として、7月にオープンしたばかりの巨大商業施設も探索してきました。(*1)


 建物には木材を多用しており、本来使用する防腐剤やペンキやニスを塗らず、痛んだところから取り替えるという、地元の林業や大工さんとの共生を意図しているとのこと。正しく式年遷宮の考え方ですね。そんなところを是非見てみたいと思ったのです。

 
 体験型とうたっている通り、発酵素材メーカー(味噌、醤油、酢、みりん、酒)の専門性の高い店が大変楽しく、他の施設も庶民派から高級まで揃っています。また色々な先端技術が使ってあり、過疎に対してITによるプラットフォーム化を地元自治体と一緒に進めて行く、実証実験施設でもあるようです。(*2)


 木造を建てて欲しいといいながら、規制は逆に厳しいままで、特区指定を受けなければ出来なかったと言います。成長戦略の「1丁目1番地は規制改革」と言ったのは、安倍内閣。規制は「夢」を「幻」にします。宇宙ステーションから野口さんらを帰還させた民間ロケット開発者のイーロン・マスク氏、東北震災直後、福島の相馬市は再生可能エネルギーの一大聖地になる・・・と言う夢に、起爆剤としてソーラーパネルを寄贈しました。でも、あの大惨事でさえ、既得権益と岩盤規制を崩すことが出来ず、今、その聖地はぺんぺん草の夢枯れ野だそうです。(*3)


 美しい村という意味のヴィソン。既存の集金装置としての大型モールでは無く、「風景価値を創造する商業施設」として、現在の幼年苗木の茫漠たる風景が、数年後蒼茫の地として、厚い「中間層」と言われる人々が、嬉々として闊歩する地に生まれ変わる事を祈らずにはお
れません。


 *1.伊勢神宮のお参りは、若者が9割を占めている不思議さに、タクシー運転手は、5,6年前から急に増え、理由は不明、との答え。インスタ?パワースポット??


 *2.魅力的な各店舗は是非ネットで調べて下さい。先端技術は、自動運転バス、自動ゴミ収集ロボット、医療のオンライン診断、フル顔認証決済、有害鳥獣のドローンとICT活用した見回りの実現などを実施しているそうです


 *3.日経ビジネス2021.03.01「震災10年の現実、先送り国家ニッポン」より、多くの被災地改革計画が、国の規制の横やりで頓挫しています。