オリンピック、パラリンピックが終わりました。7月のコラムに書いたように、開催に賛成だったので、開催期間中は大変楽しく、心を打たれる様々な場面に夢中でした。(*1)開催
の賛否は別にして緊急宣言下の最中で開催された運営だけを見ると、選手41名の感染者だけというのは、やはり成功と言えると思います。(*2)


 多くの選手は、「この場を作って頂いた事に感謝」という趣旨を述べていました。自分の人生をかけて過酷な鍛錬をした成果を披露できる場が、肩透かしで1年延び、更に直前まで開催確定しない辛酸を味わった人の言葉で、ある重みを感じました。


 今回は、何よりパラリンピックの素晴らしさを観させて頂いたことです。手が無くても泳げるし、(それも手のある人に伍さずに!)足が無くとも遠くへ飛べる、車椅子を操る姿は芸術的と言っていいほど、まともに握れない球を寸分違わず投げる技と、戦略、もう、信じられない世界が広がっていました。


 で、人生の途中から障害を負った人の明るいコメントは、スポーツを通じて立ち直り、更に突き抜けた先は「(自分の障害は)私の個性と思えるようになったこと」って、泣けてきます。知らず知らずに障害者に一歩距離をおいていたことを嫌というほど認識させられました。ダイバーシティ(多様性)の重要性を自認してきたのに、バイアス(偏向)に気づき、情けなさと感動で、ぐちゃぐちゃになりながら見入っていました(*3)

 

 自国開催でないと、ここまでパラリンピックを見る機会は無かっただろうし、意識改革や今後の報道に好影響を与えるキッカケになったと思います。障害者のはつらつとした爽やかさに接することが出来たことは、何者にも代えがたいと思います。


 いつ何時、障害を受けるかわかりませんし、年齢的にそ
の確率が高まっています。その時は見習おうと確固たる意
思だけは確認出来るのですが、自分に甘いので貫けるか
どうか?全く自信はありません。


 *1.前回のリオでの「ジカウイルス」騒ぎは覚えておられますか?レベルが違いますが、今回はコロナウイルス、反対の方々は観戦どころでは無かったでしょうね。素人ながら、気の緩みへと影響があったのではないかと思いますが、専門家の検証に委ねます。
 

*2.NHK集計▽選手が41人▽大会関係者が201人▽メディア関係者が50人▽組織委員会の職員が29人▽大会の委託業者が502人▽ボランティアが40人。特権階級であるIOCは大嫌いですが、無事運営仕切った今回は、IOCと共に世界に誇るべき成果だと思います。最も、第5波を招き自国民が危機瀕した、とフォーカスすれば、開催がとても許される行為では無いでしょうね。


*3>パラリンピックに反対している多くの障害者もいます。その意見は、常に健常者と分けられる歴史を歩んできて、そもそも分け隔てされることに怒りを感じる、と言うものです。オリンピックとパラリンピックと分けていること自体もそうですが、「できる障害者」を讃え「障害がありながら頑張っている」と涙ぐむ。頑張ることも出来ない重度障害者は生きること自体が闘いなんだ・・・と。どう接したらいいのか右往左往、ぐの音も出ません。