今回は定番中の定番「チャーハン」です。マスコミに取り上げられること多数、究極のチャーハン等と解説され尽くした感があります。近頃作るとしたら適当に<創味シャンタン>で味をつけ、適当に煽ったら、まあ程々にうまい。と言う訳で取り上げるのが難しいと思っていたのですが、、原点に戻って調味料に頼らず作ってみようと改めての挑戦です。


 初めて作った料理はチャーハンで、その後も一番多く作ってきた料理でもあります。でも親父の味・じいちゃんの味と思いだしてくれる味では無く、自己満足だったと反省。そこでお袋の頃の「焼きめし」を思い出しつつ何冊か探った結果,やはり土井喜晴氏のレシピで落ち着きました。“結構いけます”よ!


 ところで、今年は平成最後ということで、その30年を振り返る報道が多く見られます。その中で一番印象に残ったのは、企業の評価。平成元年の時価総額世界ベストテンは、日本企業が8社、米国企業が2社。平成30年は米国企業が8社で残り2社が中国。日本企業はトヨタが42位で最高位。グローバルと言う言葉を広めた大前研一氏によると、平成の30年は、日本がグローバルからの凋落した期間である、と仰っています。(*1)


日本は技術立国として厳然たる地位を築いていました。しかし世の中の変遷は、技術を応用するソフトへ、ソフトを生かすネットワークへ、更にネットワークを生かし情報集積へ、集積したビッグデーターをAIへと急転したこの30年、変化に取り残された感があります。


 以前にも書きましたが、日本人は一つの事を極める事には大変優秀なので、自分の不利な状況から脱するためにも、更に精緻さを極めていこうとします。しかし、欧米はルールそのものを替えようとしますし、中国は土俵を替えようとする、そんな発想転換は苦手なのです。(*2)


 資本主義の究極、グローバリゼーションとは「ヒト、モノ、カネが国境を越える自由な移動」で、その進化の結果起こったのは、富(資本)の集中です。時価総額トップに返り咲いたマイクロソフトは実に87兆円。日本の国家予算にも匹敵するのです。ほぼ同規模の日本とマイクロソフト帝国を単純な図式で表すと、国のあり方を決める権利は国民が持っているという民主主義の「日本」と、権利与奪権をもったビルゲイツにはせ参じ、利益追求型独裁帝国「マイクロソフト」と競い合えば、勝負は明らかだと思いますが、いかがでしょう。(*3)


 その査証が中国一党独裁政治体制での目覚ましい進歩です。提唱している帝国へ集まる道「一帯一路」の国々で、まねしたいと思う国々が出てきて当然でしょう。米国のトランプ大統領が、覇権をやめて閉じた国家を目指すと言って、潮流が一気に傾きました。でも富は国家間を流れるのでは無く企業や個人に集約されているのです。従って富が出て行かない「閉じた」国づくりを目標としたとしても、仕方が無い事なのです。(*4)


 出来れば水の国日本は、米ロ中のどの器の形にもなり、知らぬ間に器に色を付け漏れ出づる、なんて忍者の精神、もしくは待てば海路の日和ありという待ちの精神で、世界に貢献できる道を極めて、覇権や利益争いに汲々としている国のあこがれとなる、そんな姿の日本が、今年の夢です。生涯の夢となるかも。


 今年こそ富の入る閉じた財布にしたいものだ。「孫とUSJ行く約束したわヨ」 ドキ!「みんな行きたいって」え?10人? 諭吉さんは何人連れて行く?


*1:今春大前氏の講演を聴く機会がありました。先見の明と思推鋭い氏の講演に大いに期待したのですが、不確定な世界の未来予測はさすがに無く、日本への提言も従来の繰り返しでした。


*2:参考文献「失敗の本質」、本当にいい本で多くの人に読まれる事を望んでいます。


*3:MS(マイクロソフト)はメーカーであり老舗と言う安心感がありますが、新興のGAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)は富だけでは無く、個人情報を集めまくっています。EUが対抗して規制をつくりグーグルに制裁金(5700億円)を科しました。でもそれは、わずかな抵抗であって覇権への挑戦ではありません。唯一中国が国を挙げて抵抗しています。その戦端一つがカナダでの副会長逮捕から「ファーウェー」を巡る攻防に現れています。


*4:トルコ・ウズベキスタン・フィリピンなど独裁的政権で、宗主国からの離脱を宣言し、パワーバランスをうまく利用している国々もあります

 

 大塚滋