今回も土井喜晴氏の定番料理から、揚げ油を温めないで揚げると中身の生が防げると言う新たな方法に興味を持ちチャレンジしてみました。何度か試しましたが、間違いなくうまくいきました。さすがですね。


 話は変わって、私たち建築関係や土木関係は業界として災害時の社会的使命があります。仮設住宅の建築や道路の修復など、緊急性を求められる事も多く「使命」のための余剰を持っておくことが必要なように思います。


 そもそも、東南海地震や東京直下型地震が起こったら、気が遠くなるほどの仮設住宅やがれき撤去の大型機材が必要になるでしょう。(*1)


 でもこれほど自然災害が多いと、根本的に自然との向き合い方を考える必要がありそうです。と言うのも、自然を変える労力にむなしささえ感じてしまうのです。従って「問題の原因は相手(自然)ではなく、こちらにあるのでは」と思って解決の努力が必要に思うのです。


 自然による住宅被害のニュースに接するにつけ、右肩上がりの経済の淵を見ている気持ちになります。当時は正しく経済優先での開発ありき。業界の社会的使命なんかどこ吹く風とばかり、リスクに関して誰もがうすうす感じていても、みんな「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿状態だったのでしょう。だから今、マスコミを含め責任が及ぶのでタブーのように表面化してきません。(*2)


 地球の歴史は温暖化や寒冷化が繰り返しています。歴史の変動は気候変動による部分大きいことが徐々に明らかになっています。(*3)大陸系の弥生人が来たのも、フン族の移動でゲルマン民族の大移動も地球環境の研究から気候変動がもたらしたもの。そして、温暖化に向かう時の大洪水が意外と新しい文明の隆盛をもたらしたことも史実のようです。


 温暖期に向かうそんな過去の歴史モデルでは、人口爆発=森林破壊=疫病の流行=局地戦争の多発=戦争と環境難民の多発=文明の崩壊へとつながっていると言います。(*4)


 実は水の惑星の人間が使える水は0.01%で温暖化の最大の危機は水不足にあります。ユーラシア・米国・アフリカの内陸部では土壌水分が蒸発して大干ばつが予想されています。水を巡って争いや難民が大量発生することこそ、大げさではなく人類存亡の危機でしょう。


幸いと言うべきか日本やカリブ海などの海岸沿いは暴風雨大洪水に見舞われますが、世界の水瓶として役割を演じることになるかも知れません。

 

 上流や中流、下流と河川の短い日本では、流域が一体となって河川を守るという利他の精神が育ったと言います。上流で放牧した家畜の糞尿汚染で飲み水を汚すこともなく、何とかギリギリ山紫水明を保っています。そんな日本は、自然と対峙するのではなく、新たな共生の道を今一度考える必要がありそうです。


 せめて私が生きている間、美味しい米に命の水(お酒)はふんだんにありますように!

なんと!利他の心と正反対の本音、今夜も一献傾けながら猛反省しよう。

 

*1:先月の台風21号の際ですら、京都市内(と言っても山中ですが)で停電・通行不能が約2週間に及びまし

  た。倒壊など大災害周辺の更に多くの軽微な災害に、私たちリフォーム屋の使命がありそうです。まず安心

  して頂けるよう、日頃からの心掛けていきます。

 

*2:ハザードマップの危険地域に住宅を建てるなんて・・・釜石の奇跡と言われる小中学生の98%助かった

  のは「ハザードマップを信じるな!」と言うことでした。それを役所にぶつけたら、今の水災ハザードマップは

  100%信じて頂いて構いません,と答えが返ってきました。(地震・土砂災害についての答えは「考量して

  下さい」とのことです。念のため)


*3:福井県の水月湖に堆積した年縞と呼ばれる縞状の堆積物から、一年ごとの年代測定や植生から気温

  雨量まで測定できるようになった。得られた年代は世界標準となっています


*4:参考文献「気候変動の文明史」安田善憲   「日本人が世界史と衝突したとき」増田義郎

 

   大塚滋