結露の話(その2)
前回は、水蒸気の大きさから結露対策は発生源で換気するのが一番という話をしました。結露は冬のものと思っておられる方が多いのでは無いでしょうか。
実は夏にも結露が起こります。それも身近に。
そうです、冷えたビールのジョッキに一杯つきますね。呑まない方は氷水のコップでしょうか。
空気線図という温度と湿度の関係図があります。(*1)
それによると、今日(7月3日)の切りのいい神戸(14時)を例に取ると、気温30度、湿度72%。結露する温度は24.5度です。動き回った後など、クーラーを効かせたいと思ったら、24度程度にはします。分かり易くするためにもっと外気温が高いとき、例えば35度80%と言う条件では、実に31.5度が露点温度です。従って室内を25度に冷やしたとき、窓ガラスの外側に結露します。
問題は、壁の中です。外壁との間で結露するのです。しかも外気からの湿気の供給が続きますので、大量に発生することになります。ちょうど今頃の季節ですがお客様から、雨漏れした、と通報を受け、調べても解りません。晴れた日に散水検査をしても漏れてこないのです。また、雨の日漏れている、と連絡があり結露を疑い、その対策で直りました。
日本の家屋は寿命30年と言われていたのは、実は結露に寄るところが大きいとわかってきています。結露水が構造材を腐らせ、様々な欠陥を引き起こす元凶なのです。木造が弱い訳では無いのです。お寺などの木造建築は何百年と保っていますね。かくいう我が家も大正時代の建て売り住宅で、約100年前の建物ですので結露はしません。(*2)
結露を防ぐためには、住宅の施工方法、換気・断熱・気密など、住宅性能を高める技術が必要となります。そのような理論が解らず、断熱材をとりあえず入れていた、ごく最近までの施工方法に問題があるのです。結局断熱のみならず、換気まで含めたトータルパフォーマンスによって、住宅の寿命が決まるといっても過言ではありません。
リフォームの際は、耐震・断熱・換気などの住宅性能についても、是非考慮されることをお勧めします。
*1: 空気線図
*2:子供の頃、天井の隙間から、ふぁ~と雪が降ってきたのを覚えています。さすがに今はそんな隙間はありませんが、冬も全く結露はしませんし、夏の2Fは車の中程暑くなります。えらそうなことを書いていますが、紺屋の白袴・医者の不養生と同じ状態ですね。済みません。
