明太子に火が通りきらず、ふあふあ卵と口の中で相まって、ジューシーでとろけるような食感です。半生の明太子と半熟の卵のハーモニーが絶妙です。
だし巻きは結構歴史が浅く明治初期の京都が発祥のようです。室町時代からある「卵巻き」は私たちの子供の頃の弁当の定番ですが、今は、だし巻きが席巻しているようです。築地場外が卵巻きやだし巻きで有名になっていますが、あの出汁は関西風しか合いませんね。戦後の食糧難の時、場外の寿司店は、ネタがないので卵巻きを前面に出していたら、メインになってしまったという事です。
移転で揺れる築地はその名を全国に轟かせましたが、場外はどうなるか心配ですね。それにしてもこの頃は、話題ののぼり方が、極端で異常のような気がします。この築地の次は、金正男氏、更に森友学園、と流行の後押しはマスメディアです。(*1)
一方ネットでは、マスメディアと違ってあらゆる分野をカバーしており、話題にのぼるものも大きく異なっているようです。その中で時折、「炎上」と言われる現象がマスコミに取り上げられ、初めて「へーそうなの」なんて知る次第。一旦マスコミにのると炎上をあおる形での報道合戦が繰り広げられ、結局最終的には魔女裁判的な個人の人格まで否定する様な報道でやっと終結になるようです。
小田嶋隆氏のコラム中の引用文を紹介すると、「かながわ貧困対策会議」のイベントで発言した高校生をNHKが取材した放送で、『経済的な理由で進学をあきらめたその女子生徒は、母親と二人暮らしで、エアコンもなくパソコン授業のためにキーボードだけ買ってもらって練習した』というエピソードが流れたそうです。
『ネット民が騒ぎ出したのは、アニメ関係の仕事に就くのが夢だという生徒の自宅での映像に、イラスト用ペンが映っていたからだ。このペンは72本セットで「参考価格1万9440円とするネット通販サイトの映像が添付され、「2万円の高級ペンを所有」という情報が拡散した。かくしてネット上には、「NHKが貧困JK(女子高校生)をねつ造」「貧困やらせJKが豪遊人生を満喫していることが発覚」といった書き込みが殺到し、さらには当該の女子高生の身元を洗い出し、通っている学校名や、住んでいるアパートの住所と写真が公開される騒ぎになった』そうです。(*2)
生活を切り詰め、娘の未来に投資する姿勢は、賞賛こそすれ、批判する筋合いのものではありません。結局、エアコンも付けない生活を切り詰めた、という前段が忘れ去られ、給付金を貰っているくせに、だけが強調されています。昨今の傾向は、他の誰かが不当な利益=自分が不当と思う利益=を得る機会を阻止することに情熱を傾けるようです。森友学園も同じ構図で、問題は国の財産の無駄遣いであって「教育勅語」「昭恵夫人」等は別問題です。教育勅語は教育の問題で、昭恵夫人は思想の問題でしょうか。それより社会貢献意識の欠如でしょうか?
まあ教育に対する時代の要請は、唱和して同じ考え方を一律につくるのではなく、いろんな考え方をそのまま伸ばしてイノベーションを起こせる柔軟な人を育てることです。その限りにおいては時代錯誤なのでしょうね。でもよーく考えると、教育勅語なんて読んだことないんです。でも「教育勅語」と聞くだけで「時代錯誤」と思い浮かぶ私は、実は洗脳を受けてきた証拠なのでは?! 洗脳されたことに気がつかないなんて、結局、何を言っても、最も柔軟性のない人間の戯言になってしまうなぁ・・。
*1:3月10日に書いています。
*2:コラムはその後、片山さつき氏がネットの書き込みに、ネット側に組みし、くだんの女子高生とNHKに疑惑を投げかけている事を紹介、氏の「人としての貧しさ」を揶揄して終わっています。(「Pie in the sky」NIKKEI BUSINESS 2016.09.05)
余談:これを機に「教育勅語」を読んでみました。何度か読めばほんわかと分かる気がします。子供達の唱和は原文か口語訳かどちらなのでしょうね。口語訳の「12の徳目」は、微妙な12番目以外は、それなりに良いことが謳ってあります。GHQはなぜ禁止にしたのでしょう?調べてどこかで取り上げます。
