寒いっ。午後からますます気温低下・・・。地球温暖化とか異常気象とか、大上段から語らなくても、肌を持って知る恐怖・・・。


どこまで野菜もハーブも元気で育つのか~、と畑のことが気になります。



八百屋さんで480円というキャベツを見て、いよいよ食糧不足の想いがぬぐえなくなってみたり・・・。



「食糧難が来るんだから、くだらないことで悩んでないの」と渇を入れられた占いの先生に、「当たっちゃいましたね」と思わず、天を仰ぎたくなる。



そんな中、先日のマクロビオティックの講座に参加してくれた方から、こんな本をお借りしました。


「科学でわかった安全で健康な野菜はおいしい」 

及川紀久雄 監修  霜多増雄 著


茨城県で無農薬、有機で30年近く栽培をしている霜田さんが、安全を売りにした野菜や新鮮をうたう産直野菜ブームに踊らされることなく、ご自身が取り組んできた野菜作りを科学的なデータで証明し、化学合成農薬の残留性、有害性重金属の含有、硝酸濃度の危険性や食中毒菌の有無などの実験結果などを細かく説明してくれています。



化学肥料がなぜ悪いのか、残留農薬が身体に入るとどうなるのか、高校以来の化学記号名が羅列される中、動かない頭を奮い立たせて、読みふけりました。



前々から話しには聞いていた硝酸態窒素の残る野菜のえぐみ、苦味。完熟ではない有機肥料を使用した泥の臭いのする野菜。茹でても柔らかくならない大根、などなど、現場のシェフからの声もコラムで紹介しながら、興味深い読み物に仕上がっています。



国が野菜の摂取量を増やしましょう~と声を上げるけれど、その野菜に残った残留農薬や硝酸が、ガンや成人病を引き起こす仕組みまでを詳しく書いてくれています。



周りにガンが本当に多く、さらには若い人たちにも次々と発症し、成人病や脳梗塞などが働き盛りを襲います。



映画「未来の食卓」を見たときも思いましたが、1960年以降に生まれた私たちの身体にはすでに多くの化学物質が蓄積され、さらには本来であれば、免疫力や抗酸化を高めてくれるはずの野菜が、身体を蝕む原因になっているとうのは、やるせないことですね。農薬や化学肥料による土壌汚染も気になります。



「食べるものなくなっちゃうよね~」と知れば知るほど、そんな気分になります。



5年前に発刊されたこの本ですが、地味な本(すみません)にも関わらず4刷りだそうで、こういう本を読む人が少しずつ増えているのも、せめてもの救い?


さらには、単に不安を煽るのではなく、ちゃんと土を元気に還す方法や土壌微生物を活かした農業なども提案してくれています。



先日、狭山の畑オーナーが、新たにミセスハーブ に提供してくれた畑。雑木林を切り開いて作った場所です。


kurodaが行く



土壌微生物がたくさんいる素晴らしい土地です。





kurodaが行く


ここでミセスハーブのハーブや野菜が育ちます。彼女の20年に及ぶ知恵と知識がここで実を結んで、多くの若き農業従事者にも未来を与えることができたら・・・。


自然のままに育てられた、おいしい野菜は身体の中を傷つけることをしません。みんなが健やかに明るく生きられたら、どんなに素敵かな~。



冬に逆戻りした今日のお昼は、



にんにく、玉ねぎ、しいたけを炒めたところに、長いもと牛乳を加え、味噌で味を調えたホワイトソースをパスタに絡めました。



kurodaが行く



ちゃんぽんのようにも見えますね。とろみがすごくて、身体の中がぽかぽかしてきました。


そうそう長いもには、抗インフルエンザ機能があると、青森県と弘前大学の共同研究で発表されているのですね~。

http://www.mutusinpou.co.jp/news/2008/12/4776.html


寒いときには食べたくなるわけだ。


それぞれの植物や動物に与えられた力があることを、それを人間だけのエゴで狂わせてしまわないように、そんなことをぼんやり考えています。