「早く描きた〜い」っていう
子どもたちの声がこだまする
伝わると嬉しい。
わかると楽しい。
だから一緒に学びたい✨
絵本の英語教室 Sprout English Roomの
中吉 由貴です。
小3・4クラスで今学習中の
『Pigs』という絵本は
7ページに文が5つという
とっても短いお話なんですが、
1〜10の数字
数字と韻を踏んでいる単語
前置詞 など
実は盛りだくさん
普段お家でCDを聞いてもらった上で
レッスンしているので
耳からお話を覚える子が多いですが、
フォニックスの一番の基本の音を
ちょうど習い終わったこともあり
ここ1カ月くらいは
数字の読み方と綴りも頑張ってきました。
時にはミニテスト
時にはビンゴゲームと
目先を変えて
数字の綴りを確認しますが
もう、今週と来週で
この絵本の学習もおしまいなので
数字が
「覚えなきゃいけないもの」ではなく
「使いたいもの」
「自然に使ってしまうもの」になるよう
また
当たり前のように
覚えてしまった絵本の文が
イメージとしっかり結びつくように
オリジナル絵本を
作ってもらうことにしました
「仕上げに
オリジナル絵本を作ってみようか?」
と言うと、もうそれだけで
「やりたい❗️」と言ってくれる
好奇心いっぱいの子どもたち。
どうしてこんなに
ワクワクしてくれるのかと言うと、
今までにも
オリジナル絵本は
時々つくっているし、
オリジナル=好きなようにしていい
というのを
ほんとに分かってくれているから
なんだろうなぁ、と思うんです。
自由であることに
自分の個性が活かされることを
受け入れてくれてる、
そんな感じがします。
クラスの雰囲気やメンバー、
教室での学習歴にもよりますが
どの年齢でも
ほかの子がどうやっているか気になる
お手本が無いと書けない(描けない)
という子が
一定数います。
これも個性
何かを参考にしながら書く(描く)のは
決して悪いわけではないですよ
ただ、
ほんとは書きたいことがあるのに
様子をうかがっているなら
「大丈夫だよ!」って伝えたい。
だから
私は事あるごとに
「好きなように書いて(描いて)いいよ」
「そのアイデア、いいね」と
伝えています。
上手い下手なんて関係ない。
あなたのそのアイデア、
しまい込んでいないで
外にだしてみよう!
アイデアになんかないよ!
それが私の伝えたいこと。
このクラスの子たちは
5年近く通っている子もいれば
習い始めて約2年、6ヶ月と
学習歴はバラバラですが、
お互い刺激し合いながらも
「自分はこうしたい!」というのが
しっかりあるんですよね。
なので、
絵本作りの骨格(テーマ)さえ与えれば
どこでオリジナリティを出そうかと
楽しめる雰囲気があります。
頼もしいです
そんな子どもたちの絵本作りの様子を
今日はご紹介しますね。
「例えばね、
One, two
Pigs in a shoe. のページを見てみて」
それぞれに絵本を開いてもらいます。
このページには
2匹の子ブタが
靴の中から顔を出した絵が
描かれているんですが、
「ほかの生き物にしてみよう!」と言うと
「私、◯◯がいい!」
「おれは◻︎◻︎!」と
次々とアイデアが出てきました
私が試しに
1ページ分の
絵と文を書いて見せていると、
「先生、そういう靴でもいいの?」と
素直に疑問を投げかけてくれます。
「自分の好きな靴でいいよ!」と言うと
「早く描きた〜い」とザワザワ
さらに、
「靴から顔を出してなきゃだめ?」
との質問も!
「いいところに気がついたねー」と
絵本を開いて
各ページ絵と
その文に使われている前置詞を
見比べてみました。
前置詞のいくつかは
前に習った
『Scaredy Cat Runs Away』にも出ていて
オリジナル双六が大人気だったので
改めて絵と文を見てみて
「あー、そういうことかぁ」と
納得した様子でした。
「早く描きた〜い」
もう何度聞いたことか
ワクワク最高潮の時に
ワークシートを配りました。
「まずは文から書いてね!」と言うと
丁寧に絵本をコピーライティング。
でも、
自分の決めた生き物の名前を
英語で書かないといけません。
「カラスって何て言うの?」
「crowだよ。 C-R-O-W ね。」
そう言うと
そのままcrowと書くんですが、
ここで気を付けなければいけないのが
複数形。
「カラスは何羽描くのかな?」というと
周りの子が
「あ!sだ!」と気がついて
おかげでみんなが
そのことに注目できました。
こんな風にして
それぞれの作業が進んでいきます。
黙々と描いてもよし。
喋っていてもよし。
独り言にも
私を含め、誰かしらが反応していて
個々の作業だけど
それぞれのワクワクする気持ちを
どこかで共有している感じが
私はとても好きです。
文と絵がかけたら
前置詞と
韻を踏んでいる単語をマークして
次のページに移ります。
どのページにも
それぞれ工夫やこだわりがあって
それを
嬉しそうに話しながら
3ページ分、仕上げました。
かけた人から読んでもらったんですが
とっても上手に読めていて
前にも書いたことがありますが
知らない言葉やわからない言葉って
声に出して言うのが「怖い」です。
怖いっていうか
気持ち悪いっていうか。
英語だと
「ゴニョゴニョ」って濁してみたり
そこだけ声が小さくなったりします。
でも、
絵と文をしっかり突き合わせて
納得して書いて(描いて)いるから
ゴニョゴニョが無いばかりか
自分の「好き」を
盛り込んだストーリーなので
読む姿もどこか誇らしげでした
この楽しさって
単に
Pigsをほかの動物に変えて
英文を作りましょう!
って言っても
味わえないと思うんです。
ゼロから作るとなると
それはそれでまた
違った大変さも加わる。
どんな自己表現なら楽しめるか?
心地よく感じられるか?
一人ひとり個性がありますからね。
そこは
私の柔軟さの磨きどころです。
それにしても
作業中にAちゃんの発した
「(表現は)
どこで遊ぶかなんだよねー」
の一言に
私も深〜く頷いてしまいました。
なかなかやるな!3年生
レッスンは
子どもたちの学びの場でもあり
私の学びの宝庫です
あなたの、私の、応援団長📣
中吉 由貴