「ここ、聞き取れないんです…」

「はい、言ってませんからニヤリ

「え、言ってないの⁇」


伝わると嬉しい。  
わかると楽しい。   
だから一緒に学びたい✨    
絵本の英語教室 Sprout English Roomの  
中吉 由貴です。  


英語を聞いていて、
なんだか聞き取れないなぁ
っていうこと、ありますよね。

速すぎるとか
音がクリアじゃないとか
なんか違う音に聞こえるとか
理由は色々あるかと思うんですが、

文字通りに発音していないものを
ちょっとシリーズ化して
取り上げてみようと思います。


今日はhaveという単語。

haveなんて超有名人爆笑
誰もが知ってる単語ですよね。

そんな単語が聞き取れないわけがない!

そう思うかも知れませんが、
騙されたと思って
こちらの曲の最初の40秒だけ
聴いてみてくださいウインク

特に0:38〜0:41の3秒間だけ
集中して聴いてみてね!




いかがでしたか?

男性ボーカルで
とってもクリアな声&発音で
私にとってはとても心地いい声照れです。


この曲、
今音読エクササイズで
忍が課題として取り組んでいる曲です。


私もこの曲、大好きなんですが、

動画の0:38〜0:41のフレーズは

I might have been in love before

になっていましたね。


もし口ずさめるようなら
声に出して言ってみてください。

もちろん歌ってみてもいいですよ口笛



文自体は
難しい単語も入っていなくて
言いやすいフレーズかなぁ、と思います。



では、質問です。

この中のhaveという単語、
どのように発音しましたか?


I have a pen.のhave同じだった人?



うーん、残念チュー


このhaveは
ofと同じ音になります。


え?
of(オヴ)なんて言ってないよ!
have(ハヴ)でしょ?

という声が聞こえてきそうですが、

正確に言うと、
「オヴ」とも言っていません!


はぁ?滝汗と思ったあなたは
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。



1つひとつ説明していきますね。


このhaveがofと同じ音になる理由
このhave
I have a pen.のhaveとは
文の中での役割が違います

I have a pen.のhave
「持っている」とい意味の動詞です。
主語の動作・状況を表すものです。

一方、
I might have been in love beforeの
have
「have + 過去分詞」という
完了形を作る「助動詞」として
位置付けられています。

つまり、メインとなる意味を持つ動詞は
その後にくる過去分詞になった動詞。

このhaveはお助けマンなんです

意味よりも
「完了形を作る」という
役割に徹しているので

音が弱くなるんですね。



英語は音の強弱のある言語なので
強形のときと弱形のときがあります。

「そんなの学校で教えてくれなかった」
かも知れませんねチュー

けれども、会話の中では
それがハッキリと現れているんですキラキラ

このhaveも弱形になります

そして弱形のhaveは
ofと同じ音になります。
hは発音されていないんです!

これ、覚えておいてくださいねウインク



では、次に
②ofはオヴじゃないってどういうこと?
ローマ字の影響なのか
日本人はOの文字を見ると
つい「オ」の音を
思い浮かべてしまいます。

しかし、正確にはO≠「オ」なんです。
発音記号で言うとəになります

このeのひっくり返ったような
発音記号の音は

オでもアでもウでもない
それらの中間のような音なので

「あいまい母音」とも呼ばれています。

(ofの音はこちらで聴いてみてね)
この音は
日本語のオではないですし、
日本語のアとも違います。

音の作り方は
目からウロコの
アメリカ式発音改善法セミナーで
取り扱っていますので
気になる方は、ぜひウインク




それではこれらをふまえて、
I might have been in love beforeは
どのようになっているか
解説しますね。

ここでは
might have beenのかたまりが重要です。

なぜなら
文法でいうところの
仮定法過去完了を作っているからです。


なんじゃそれ〜笑い泣き笑い泣き笑い泣き
かも知れないですね。


仮定法過去完了
「あの時こうしていたらよかったのに」
みたいな
「過去を振り返って後悔する系」
だと思ってくださいね。

そう、
「あの時◯◯してたらなぁアセアセ
実際にはしなかったけど…ショボーン
みたいな感じです。


その雰囲気を醸し出しているのが
「助動詞の過去形+ have+過去分詞」
なんですね。


この中のhaveが弱形になることで
前にあるmightに吸い寄せられます。

つまり、
mightのtにofがくっついて
tovになるんです。


さらに、
tは破裂音なので
ハッキリした音のはずなんですが、

ここでは語尾なので
音の輪郭がぼやけて
tなのかdなのか、くらいの音に
変化するんですね。

なので、
might haveを、もしカタカナにするなら
「マイダヴ」のような音になります。



ではでは、
これを踏まえて
もう一度聴いてみてください。


さぁ、どうでしたか?

聞き取りにくい場合は
速度を落としてみるといいですよ!



今週、音読エクササイズのレッスンが
2回あったんですが、
どちらのレッスンでも
この仮定法過去完了の表現か出てきたし
会話でもよく出てくるフレーズなので
取り上げてみました。



文字通りに発音してくれたら
楽なんですけどね〜爆笑

まぁ、逆を言えば
違いに注目すれば
音は意外とカンタンに分かる
ってことなんですよウインク


また、
いろんな単語を取り上げてみますね。



この部分、分かりにくい!
とか質問があったら
LINE @から投げかけてみてくださいね。

こちらで取り上げちゃうかもですラブ

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あなたの、私の、応援団長📣
中吉 由貴音符