通りすぎる人たちの怪訝な様子を受けながら、リアルオバショットを一通り完遂したすぱろう。
その後、やっと本来のというか、そもそも別に撮られたくなかったピン撮りが始まります。

篠山紀信ばりのテンションで、バッシャバシャ撮りまくるご婦人。
普通では満足できなくなったのか、なんと今度は斜め下のアングルから撮りだす。
予想の遥か斜め上を行くご婦人に脱帽。一体何が彼女をそこまで突き動かすのか。
僕も動揺を通り越して、ムービングし出す。新たな自分を発見できた気がします。
しかし、
ご婦人の熱量はこれだけでは収まらない。
僕のスマホを一向に返してくれる様子はない。
ここまで来てそのご婦人、自分は撮るばっかりで写真を一枚も撮っていないことに気付いたのか、名残惜しそうに
「じどり…地鶏??」
?🐓?
「おめぇ、でぇじょ…」とおれの雅子がココまででかかったところで、ご婦人は僕と自撮りをしたいという意思表示をしているということに気付いたのだが、僕もそこは「この人は地鶏が食べたいんだなー!」ってことで、己を洗脳する。おかげで横並びになってスマホの画面を覗き込まれても、何の事かサッパリわからなかった。
なんでこんなにテンション高い?
若干カタコトだし、呂律回ってないし、不思議に思ってたんですね。
「お兄さんッ!」
うぉーっ!?近いッ!近いって距離感仕事してください!これじゃまるで酔っぱらってるみ……
👘→ ツーン( `_ゝ´)🍶
ヌハッ!
この香りは…
そういうことかあぁぁ!
おそらくその影響だったのだろう、
ご婦人方の目にはイルミネーションはエレクトリカルパレードに。僕のことは好か不幸かハルマミウラに映っていたんじゃないかと察する。
その事実に気付いた僕は、これは遊びではないぞ、なんとかファラウェイしなければいけないとスイッチが切り替わり、ご婦人方の言葉には相槌のように「ありがとうございましたっ!!」と、お辞儀をしまくる。
しかし、恐らくご婦人方もイルミネーションのある庭園を目指しているので、このまま道中ないしは目的地まで一緒になってしまう可能性は大
婦「息子くらいかしら?」
婦「孫でしょー!?やっだーもう」
婦「wwww」
破壊力抜群なトークの応酬に冷や汗をかきつつ、
ジュラシックパークでヴェロキラプトルに囲まれた博士、どうやって逃げたっけ?等とこの状況を打破する考えを巡らせる。視線を外したら本能的に飛び掛かられると感じたので、後ろは振り向かず笑顔で後ずさり作戦を遂行。
その作戦は功を奏し、そろそろりと橋を渡ることで事なきを得たのだった。
なので結局、
イルミネーション見れませんでした。
その後気付いたのですが、僕のフォルダには素敵なショットがたくさんぶち込まれてますが、ご婦人方のスマホには僕の写真は一枚もありません。誰も撮ってなかったんだよな…おそらく今日の出来事を誰かに話しても証拠が無いので夢だったのでは無いかと思われている可能性も大です。それはそれで恐ろしい。
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何話にも渡ってお付き合い頂き、ありがとうございました。
12月の六本木の夜に起こった不思議な出来事の数々、如何だったでしょうか?
人生何が起こるかわかりませんね。おかげさまで、ボニーのライブの余韻なんてありませんでした。時間差で今来てる感じです。
しばらく六本木はいいです。ていうか、ずっといいかもしれません
(完)


