『怪奇大作戦』なる怪奇のためのガイダンス | 星が語る『Star』~Astrology Cafe~

『怪奇大作戦』なる怪奇のためのガイダンス

『怪奇大作戦』はおろか、岸田森についてさえも、私の周囲の世界で、ほとんど理解が得られていないことを知った以上、この状況を座して看過することはできません。


『岸田森全仕事』なる、ほんとうにすてきな本もありますが、一般には入手困難ですから、手に入りやすいものを。


岸田森全仕事

怪奇大作戦大全


この本をご一読あれば、岸田森という俳優が、いかに、真摯な演劇人であるか、いや、あったかを、理解していただけることは、間違いありません。


岸田森は無類の蝶好きであり、彼の伝記は『不死蝶』というタイトルがつけられているほどです。ただし、岸田森が『蜂屋小市』の役を演じたからといって、そのつながりから、信州の湖畔の町と鍾乳洞を舞台にした、二家族間の三世代にわたる確執を描く同名のミステリーではありません。


彼が蝶を好んだ理由は、羽の裏側の方が、表よりも、はるかに美しいから、ということでした。そういう俳優にぼくはなりたいのだ、と。