七夕の夜の…14 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

怒号飛び交う喧騒の中、まるで2人の周りだけ時が止まっているようだった…

 

背中からチェ・ヨンの命を感じる…

 
彼が、ゆっくりと静かに呼吸を繰り返すたび、背中に触れる面積が揺れる…本当に良かった。生きていてくれてる…戻って来てくれたんだと改めてウンスは実感することが出来た…
 
徐々に、チェ・ヨンの身体はいつもの体温を取り戻し、苦しげな呼吸も少し、楽になってきたようだった。
 
「イムジャ…俺の見えぬところで泣くなと、いつも言っておる」
 
突然、運気調息をしていたはずのチェ・ヨンの声が…触れ合った背中からウンスの身体中へと、波紋のように広がって行く。
 
「えっ?な、泣いてなんか…あれ?」
 
言われて気付いた涙の跡…ここ数日、張り詰めていた糸がプツリと切れたのだろう…
 
チェ・ヨンの温もりに触れた事で、自分でも気付かぬ内に、自然とまた溢れ出した、歓びの涙だった。
 
「だ、大丈夫よ、何でもないわ。それより…チェ・ヨン、もう1刻経った?運気調息は済んだの?痛みはまだ残ってる?他に怪我した所はない?」
 
チェ・ヨンが心配で、ウンスは矢継ぎ早に声をかけた。
 
「あぁ、終わった。これでしばらくは大丈夫だと思うが…他に怪我をしたのは、俺ではなくイムジャ…あなたであろう?あのような小さき体で俺のために走り回り…はぁー膝を見せて?」
 
チェ・ヨンは立ち上がり、ウンスの前に跪くと、血の滲んだパジにそっと触れた。
 
「な、なんでそれを…?う、うん、私の膝なんか怪我のうちに入りません!あなたは?あなたは大丈夫なの?」
 
「あぁ、イムジャのおかげだ。またあなたに命を救われたのだな…礼を言う、イムジャ」
 
大きな手で、ウンスの頬に触れると目元を緩めた。
 
「何度だって助けるわ!これからもずっと…」
 
「ふっ、頼りにしておる。さて…早くこの戦を終わらせねばならんな…」
 
 
そう呟いたチェ・ヨンは、グルっと全体を見回し、一瞬の内に戦況を確認すると、ウンスの手を取り立ち上がった。そのまま抱き上げ小舟を降り、岸辺へと向かって歩いて行った。
 
「迂達赤!移動する!我らを守れ!」
 
「はっ!」
 
即座に二人の周りには、迂達赤による壁が二重に作りげられていた…その壁は、矢の一つも通さない鉄壁の構えで、倭寇の前に立ちはだかった。
 
「チェ・ヨン!やめて!背中痛いんでしょ?下ろして!歩けるから大丈夫よ」
 
「このような海の中、イムジャを歩かせる訳がなかろう。暴れず、掴まっていてくれると助かるんだが…」
 
チェ・ヨンは、やはり少し痛むのか…抱き上げた瞬間顔を歪めたが、腹に力を入れ直すと迂達赤に周りを守られながら、真っ赤に染まる海の中へザブザブと入って行った。
 
岸辺には、本当に多くの遺体が転がっていた。ある者は腹を切り裂かれ、またある者は矢に目を射抜かれていた…
 
「イムジャ…暫し目を閉じでいてくれ」
 
「…うん。わかった。ごめん」
 
ウンスは素直に従い、チェ・ヨンの首元に顔を埋めしっかりとしがみ付いた。
 
「チュンソクー!くっ!俺の剣をテマンに渡せ!」
 
母船からチュンソクが顔を出し、テマンに向かい鬼剣を放り投げた。
 
「そちらの戦況を報告せよ!」
 
二人の周りには、どんどんと迂達赤が集まり出し、その守りを確固たるものにしていく…
 
「はっ!ほぼ制圧しました!現在、船内へ質の搜索にあたらせています!」
 
「良しっ!忠勇衛、迂達赤!これより生存者は捕虜とせよ!逆らう者は斬り捨てて構わん!チュンソク!高麗人と倭寇の大将を連れて来い!」
 
「はっ!すぐに!」
 
チェ・ヨンは頷くと
「…イムジャ、この月はいつ戻る?」
 
ウンスはゆっくりと顔を上げながら、チェ・ヨンの眸を見つめた。
 
「その時によって月が隠れている時間は違うのよ…だからなんとも言…あっ!見て?」
 
ウンスが、チェ・ヨンの頭越しに視線を向けたその先には…
 
 
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浜辺に散った、大勢の兵達の流した血を集めたような、不気味な色をした月が、端から少しずつその光を取り戻し、輝き出してきた…
 
「やった!チェ・ヨン、今よ!だめ押ししなきゃ!…それから私の事も使って?突然現れたから、相当びっくりしてたみたいなのよ!妖怪だって言われたわ!」
 
と、ウンスは興奮気味に言った。
 
この辺りで良いか…
 
チェ・ヨンはウンスのために、周りに戦の跡のない場所を、と…かなり遠くまで歩を進めて来ていたのだ。
 
大きな月を見上げながら、チェ・ヨンはウンスを抱く腕に力を込める…
 
「イムジャ…すぐに終わらせる。ここで…俺の後ろで待っていてくれるか?」
 
チェ・ヨンは少し不安そうに眸を曇らせ、眉間に皺を寄せながら言った。
 
「うん…大丈夫!そんなに心配しないで。迂達赤のみんなも居るじゃない」
 
チェ・ヨンはウンスを下ろすと、左右の腕貫きを解き始めた。そのまま跪くと、掴んだ裸足の足に付いた砂を払い、腕貫きで包み手際良く紐で縛ってやった。
 
「履物を忘れておったな、イムジャ。俺のでは大きすぎるであろうし…暫しこれで我慢していてくれ」
 
「ふふっ、大丈夫よ。懐かしい…前にもあなたにこうしてもらったわね」
 
ウンスは、その場で足踏みをしながら言った。
 
「あぁ…ふっ、そんな事もあったな…」
 
私自身よりも、私の事を大切に想ってくれている人…あの時はまさか、私達がこんな風になるなんて思っても居なかったな…
 
今では、離れる事など考えられないほど、私達は2人でひとつなんだと思う。彼の全てが愛おしい…
 
いけない…今は戦争の最中だったわ。また彼に迷惑かけちゃうところだった。集中よ!
 
 
 
チェ・ヨンは気が急いていた。
 
イムジャのため、一刻も早く戦を終わらせねば…こんな血生臭い場所など、この方には目の毒にしかならん。急がねば…
 
 
 
テマンから鬼剣を手渡され、チェ・ヨンは切れ味の鋭い音を立てて、鬼剣を抜き放つ。次第に明るくなる月を見上げながら、ウンスを背に護り…チュンソク達が来るのを待つチェ・ヨンであった。
 
 
 
 
 
・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
 
 
 
 
皆様、こんばんは
また終わりませんでした…(;´∀`)
いつ終わるんだろう?←って、おいっこっちが聞きたいわっ!・・・・ですよね汗
 
 
腕貫きを靴の代わりに履かせてあげるシーン、ドラマ内ではありませんでしたね
 
本の中では…暴れるウンスを姫抱っこ落とすフリして黙らせた後、チュホンに乗っけて天穴へ…
 
そして、天穴のある険しい山道を歩いて登る時に、片方裸足だったウンスへ「その足」と一言…
 
で、ヒールも脱がせて両足に履かせてくれたんですよね、靴の代わりに腕貫きを
 
本当に、守りたがりのチェ・ヨンです
 
もちろん姫抱っこのままでも、山道如きどうと言う事もないチェ・ヨンでしたが…ウンスを馬に抱えて乗せる間中、妙に気持ちが落ち着かなかったチェ・ヨン君…姫抱っこで山登り…諦めました滝汗
 
 
 
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 その後の次男情報(笑)です
取り敢えず、30日…次男も行くことになりましたアセアセ
 
「そんなに言うなら○○野郎の顔でも最後に見に行くよ!これっきりだからね!」と……(´Д`)ハァ…
まぁこんな感じです汗
 
ちょうど長男が都内で仕事だったようで…一緒に行くことになりました。
 
元家族、15年ぶりに大集結です( ー`дー´)キリッ  
 
人生って思っても居なかった事が、本当に起きるんだなぁと、考えている今日この頃汗
 
お孫ちゃんと言う名の、柔軟剤が居ない中…もしかしたら喧嘩になるかもと、かなり不安ではありますが…
 
それはそれで…しちゃった方が良いのかなぁ…
 
娘もなんだかんだと文句を言いながらも、自分から30日行けるよって言ってくれたので、もしかしたら次男も…と淡い期待をしていますゲッソリ
 
お見舞いに何か…と思った私は、昔auで貰ったちっさいおっさん怒るデジタルフォトフレーム(未使用)にしようと昨日から写真を探し中です。
 
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何故か長男の写真があまりなく…多分ビールを被って、ぶっ壊れた笑前のPCの中に居るのかも…まぁあの子はこれからも逢うだろうから良いかなと…
 
なるべく沢山、子供達とお孫ちゃんの写真をSDに移しました。
 
ですが、中高生の時の写真は極端に減り…まぁ仕方ないですよね。
 
私、iPhoneなのでmicroSD入らないので、知人に聞いた○ーグルフォト←(隠れてないアセアセ)アプリを入れました。
 
凄いですね!容量無制限(笑)なの!しかもそっちに移動したらIPhoneの写真は消してしまっても大丈夫そう!PCからも見られるし…他の人と共有も出来ちゃう!(回し者ではございませんよ笑
 
それを使って、PCからmicroSDに移し替えましたが、もう面倒なので終わりにしますなみだ
 
子供達にはキモイ!…と怒られそうなので秘密っすいえーいピース
 
長々すみませんでした┏○))
明日も仕事だ笑い泣き
 
日曜日…頑張ってきますねチョキ
 
暑い日が続いていますが…
 
皆様どうぞ無理なさらずに
 
ご自愛くださいませ生ビール
 
ではでは…明日もファイティンちゅっ
 
はる土下座
 
 

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今宵は芋焼酎呑んでますいえーいピース
頂きもの、九兵衛Wハート
美味しぃハート
 
沢山のメッセージありがとうございました┏○))
お返事遅くなってすみません。
もう少しお待ちくださいませごめんでござる